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2004 年度 実績報告書

「NICUを退院した子ども・家族のエンパワメントを支援するガイドライン」の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16592169
研究機関高知女子大学

研究代表者

佐東 美緒  高知女子大学, 看護学部, 助手 (20364135)

研究分担者 中野 綾美  高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
益守 かづき  高知女子大学, 看護学部, 助教授 (20238918)
キーワード新生児集中治療室(NICU) / 低出生体重児 / エンパワメント
研究概要

本年度は、NICUを退院した子どもと家族に焦点をあて、インタビューを実施した。インタビューは、1)NICUを退院した子どもの家族が、育児を行う中で直面した困難な状況を分析し、家族が育児を行う中で障碍となっている問題、家族がどのように判断し対処したのか、2)NICUを退院した子どもが、家庭生活や保育園、学校生活の中で直面した困難な状況を分析し、子どもが社会生活を営む中で障碍となっている問題、子ども自身がどのように判断し対処したのかを明かにすることを目的とした。
インタビューを始めるにあたり、高知女子大学看護倫理審査委員会に審査を依頼し、承認を得た後、家族会、病院などにインタビューの依頼を行った。
インタビューは、家族(両親)だけではなく、子どもにも実施することから、時間の調整や承諾を得られないケースもあり、予定では、15組を実施予定だが、現在その数に達することができていない。
現在までの家族やその子どもに対するインタビュー結果からは、医療者や地域、保育園の保育士、学校の教員、養護教諭との連携が見られる場面もあった。しかし、多くの家族は自分の子どもと他の子どもの成長・発達を比較し、不安や焦りを感じ、将来への見通しが立たないと話した。また、相談したいことが発生したときも、相談場所がなく、保育園や学校も相談を寄せられても対応に苦慮するということが明らかになった。結局、子どもの出生した病院や家族内で問題を解決したり、気にはなるが、そのまま放置している問題も少なくないことが判明した。子ども自身が社会生活を営む中で障碍となっているものは、「身体が小さいこと」によって、体育の授業で感じる劣等感や、「身体が弱い」と感じることなどが抽出された。
来年度は、さらにインタビューをすすめ、全国へのアンケート調査、ガイドラインの作成を行い、再来年度の完成を目指している。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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