研究課題/領域番号 |
16592172
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研究機関 | 沖縄県立看護大学 |
研究代表者 |
仲宗根 洋子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 講師 (10316218)
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研究分担者 |
吉川 千恵子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 教授 (50326500)
宮城 裕子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助手 (50347720)
上田 礼子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 教授 (80010015)
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キーワード | テレナーシング / 離島 / 自己管理支援 / 遠隔サポートシステム / 病院と地域の連携 / 看護実践 |
研究概要 |
K島をモデルにテレナーシング技法の開発及び実践について平成16年から18年の3年間継続したアクションリサーチの最終年度である平成18年は、病床数40を有する公立病院と町民9300人の町役場の看護職者の活動体制が次の(1)〜(4)で整備される方向に進んだ。(1)糖尿病で外来通院中の患者の自己管理支援用に外来支援に付加的テレナーシング技法を応用するためのプロトコールへの修正、(2)住民検診の受診率向上および有所見者対策にテレナーシング技法を応用するためのプロトコールの運用、(3)テレナーシングを行う看護者の諸書式の整備、(4)病院および地域が連携し看護活動を向上するために実施してきた方法(教育プログラム)の最終的な検討が行われた。研究活動は、a)10回のテレナーシング久米島研究会、b)2回の実践者と共同の学会参加、c)2回の企画者・施設責任者との評価会議、d)1回の島民の健康を考えるシンポジウムと6回の関連学会における演題発表等である。(a)は、コントロール不良群へ外来指導の状況報告、支援方法の検討と実施、評価等である。また町役場の重点事業に対する保健師との共同で島全体の健康問題の全体像を明確にし、有所見者対策の計画・実施の検討、形成的評価を行った。研究会ではテレナーシングに必要な継続学習を学習者のニードに従って実施した。(b)は、本研究における実践者グループのリーダー3名の全国規模の学会へ参加を果たした。(c)は、18年度の初めに島の町長および助役、公立病院院長、事務長、看護部長、師長へ17年度の活動経過報告と最終年度の計画説明を行い、これまでの活動に対する評価と協力する意向を受けた。2回目は平成18年12月に新町長と面談し島の健康問題について意見交換を行った。(d)は日本民族衛生学会3題、日本ルーラルナーシング学会1題、沖縄県公衆衛生学会1題の合計5演題を発表した。本研究の目的は、生活習慣病で通院中・および住民検診有所見者の対象者の自己管理支援にテレナーシング技法を開発し、看護実践への応用、テレナーシングを行う看護職者の教育プログラムを開発することを目的としており、今回離島看護職者のニードと現状に添った実践プロトコールと教育プログラムを作成し、課題を提言する。
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