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2006 年度 実績報告書

新人助産師に期待される能力とその実態-卒後1年の助産師の管理者の聞き取り調査-

研究課題

研究課題/領域番号 16592178
研究機関日本赤十字看護大学

研究代表者

新田 真弓  日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (00318875)

研究分担者 平澤 美恵子  日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40211510)
神谷 桂  日本赤十字看護大学, 看護学部, 助手 (50331484)
キーワード新人助産師の能力 / 新人助産師の実践の実態 / 管理者が新人助産師に求める能力 / 新人助産師の継続教育 / 助産師教育の効果 / 助産師教育への期待
研究概要

本年度は、臨床にて新人助産師を受け入れ、指導する現任教育担当の責任者である産科師長や主任、係長などの管理者が、新人助産師をどのように捉えて教育や指導を行っているのか、また、どのような困難さを感じているのかを明らかにすることを目的に、昨年度作成したインタビューガイドにそって、11名のインタビューを実施した。また昨年度の新人助産師へのインタビュー調査結果を第21回日本助産学会にて発表を行った。
管理者のインタビューでは、管理者が捉えている新人助産師の特徴や指導体制の実際、助産師教育への希望などに注目してデータを収集し、文脈に沿って内容を分類し、カテゴリー化した。
その結果、継続教育担当の責任者である産科師長や主任、係長などの管理者は、新人助産師の特徴を【助産師の自覚が低い】【コミニュケーション能力が低い】【与えられるのを待っている】【社会人として未熟である】と捉え、指導上の難しさを感じていた。また、管理者は、【理想と現実のギャップを感じ、現場に対応できない】【コミニュケーションや対人関係に悩む】【1年目を終えるプレッシャーを感じる】といった新人助産師が臨床で直面している困難性を良く把握しており、指導の上で配慮する努力をしていた。
新人助産師を指導するうえで、管理者は【「ひとり立ち」を目標】にして、【できることを増やしていく】【報告の重要性を伝え、確認しながら進める】【ローテーションを効果的に活用する】などの工夫をしながら、教育を進めていっていた。さらに、新人助産師が円滑に臨床に適応できるよう、【プリセプター制での支援体制を整える】【個別性を考慮しながらチームで育てる】などの支援体制を整えていた。
新人助産師を受け入れる上での課題としては、【プリセプター制を機能させる】【助産師らしい仕事ができるような業務改善する】【先輩助産師の指導を統一する】【新人助産師の特徴に応じた指導方法を検討する】【新人助産師の到達度を共通認識する方法を持つ】などが示され、新人助産師が専門職として成長できる場の改善に向けて努力している姿勢が見出された。そして、新人助産師には【異常と正常の判断ができるようになってほしい】【臨床の環境の中から学んでほしい】【助産師としての自覚と責任を身に付けてほしい】と期待していた。
新人助産師を受け入れる中で感じている助産師教育には、【対象への関心が高い助産師を育ててほしい】【実習体験を増やしてほしい】【基本的な看護・助産技術は押さえてほしい】【助産師の専門職意識を身に付けてほしい】などがあげられ、臨床で成長していける助産師の基盤形成が求められていた。
以上の結果を新人助産師の調査結果と比較し、新人助産師の実態と現任教育、助産師教育の課題を検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 新人助産師の臨床における体験とその実態 -新人助産師の感じる困難性- (第1報)2007

    • 著者名/発表者名
      新田真弓
    • 雑誌名

      20(3)

      ページ: 53

  • [雑誌論文] 新人助産師の臨床における体験とその実態 -助産師教育に焦点を当てて- (第2報)2007

    • 著者名/発表者名
      久保田由美
    • 雑誌名

      20(3)

      ページ: 54

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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