本研究は、完全母子同室制を導入している産科施設において、産後1日目の母親に対して、足浴・マッサージ・アロマオイル・ハーブティなどを用いてリラクセーションを図りながら、母親と傾聴的にかかわる癒しケアが、母親の疲労回復や円滑な母乳育児を促進する効果があるか否かを、癒しケア介入を行う実験群と従来どおりのケアを提供する対照群との比較により検証することを目的としている。 平成16年度は、8月までに備品・消耗品など必要物品を購入し、研究施設への依頼および承諾を得た。また、母親の疲労状況と母乳育児状況を把握するための調査票を作成し、研究が遂行できる環境を整えた。9月から2月にかけて99名の母親(実験群38名、対照群61名)を対象にデータ収集を行った。 平成16年度は統計的分析を行えるまでデータが蓄積されなかったことから、次年度は、実験群と対照群の統計的比較分析を行えるまでデータをさらに蓄積していくことを当面の課題とする。
|