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2004 年度 実績報告書

育児期にある母親の『語り』の意味付けと授助方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16592184
研究機関大阪府立看護大学

研究代表者

川村 千恵子  大阪府立看護大学, 看護学部, 講師 (20281272)

研究分担者 石原 あや  大阪府立看護大学, 医療技術短期大学部, 講師 (20290364)
森 圭子  弘前大学, 医学部, 教授 (30175632)
キーワード育児期 / 母親 / 助産師 / 語り / 育児支援
研究概要

16年度は本研究のデータ収集までの段階として進めた。まず文献検討を行い、質的研究方法論、ライフヒストリーなどを中心に研究者間で学習し、調査方法、分析方法を検討した。また、質的研究学会に参加し分析方法の参考とした。これらを踏まえ、2事例のプレテストを行い、対象の条件設定や面接内容を検討した。その後、研究協力者となる助産師へ研究の趣旨説明、研究の倫理的配慮、ロールプレイングによる面接技術方法の学習を2〜3回会議を開催し行った。所属大学の倫理委員会における承認を得た後、研究協力者ならびに研究対象者の同意を得、データ収集を開始した。研究協力者のネットワークで研究対象者が選定され、1対象者につき2〜3回の面接を行った。面接ガイドラインをもとに研究協力者が面接するが、データの不備や偏りがないよう毎回研究者が確認し、次回面接時に不足を補う形でデータ収集を行った。面接データはICレコーダーに録音し、現在逐語録作成中である。詳細な分析はこれからであるが、データから以下のことが読み取れた。
(1)母親達は助産師との面接のなかで、通常の近隣関係での会話には出てこないような様々な出来事、例えば自分の母親との関係や家族内に起こった不幸な出来事などを、感情豊かに語っていた。そして、このような内容を語る場となったことを、自分を客観的に振り返る機会になったととらえていた。
(2)子どもとの接触体験の乏しい母親は、他の人の育児を知りたいというニードを持っていた。
今後、他府県のデータを収集し本研究の対象者の特性を明らかにすること、研究協力者となった助産師への面接を行い援助方法の開発へとつなげたい。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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