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2004 年度 実績報告書

妊娠を契機に禁煙した女性喫煙者に対する地域の禁煙サポートに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16592191
研究機関山形大学

研究代表者

小林 淳子  山形大学, 医学部, 教授 (30250806)

研究分担者 叶谷 由佳  山形大学, 医学部, 教授 (80313253)
齋藤 明子  山形大学, 医学部, 助手 (10310179)
大竹 まり子  山形大学, 医学部, 助手 (40333984)
右田 周平  山形大学, 医学部, 講師 (50302295)
キーワード喫煙 / 禁煙 / 妊娠 / 禁煙サポート
研究概要

平成16年度は,妊娠を契機に禁煙した妊婦が禁煙を継続できる要因を探索し,GreenによるPRECEDE PROCEEDモデルの「前提要因」,「実現要因」,「強化要因」に分類した。平成13年度〜平成15年度科学研究費補助金の助成を受けた研究結果を分析し,妊娠初期,妊娠末期,出産後の喫煙と禁煙に共通する関連要因は,「同居の喫煙者の有無」と「友人など身近な喫煙者の有無」で,いずれも「強化要因」であった。また,妊娠判明時に禁煙して妊娠中も禁煙を継続する関連要因は,「妊娠初期の禁煙の自己効力感が高い」ことであり,「前提要因」であった。さらに,妊娠判明時に禁煙して妊娠中から出産後まで禁煙を継続する関連要因は,「妊娠前の喫煙本数が少ない」ことであった。この要因は,過去の喫煙歴であるため前提要因,実現要因,強化要因のいずれにもあてはまり難く,PRECEDE PROCEEDモデルでは,第3段階の「(過去の)行動とライフスタイルの診断」に該当すると考える。
次に,ホームページ上で禁煙支援を希望した女性を対象に,禁煙成功の要因を分析した結果,「ホームページ上での看護介入あり」,「ニコチン依存度が低い」群で成功率が高かった。前者は「強化要因」であるが,後者は喫煙歴であるため,PRECEDE PROCEEDモデルの「行動とライフスタイルの診断」に該当すると考える。また,参加者が自由に書き込める「日記の部屋」を作成し,書き込みをした参加者の禁煙成功率が50%〜60%強と一般的な禁煙支援成功率よりも高くなった。その理由としては,日記を書くことによるセルフモニタリング効果,禁煙成功者の具体的行動を知る,成功したことへの賞賛,個別の目標設定と達成の経験による「禁煙の自己効力感の高まり」(前提要因)が推察される。さらに,ホームページへのアクセスは無料であり,インターネットができる環境にいれば手軽である。そして,「禁煙しようとしている女性」という共通点で結びついており,こういったホームページの特徴は「実現要因」に結びつくと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 妊娠前から出産後までの喫煙行動の変化と禁煙に関連する要因の縦断的検討2004

    • 著者名/発表者名
      小林淳子, 齋藤明子, 右田周平, 大竹まり子
    • 雑誌名

      北日本看護学会誌 7・1

      ページ: 7-17

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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