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2004 年度 実績報告書

人工呼吸回路による長期在宅呼吸管理を必要とする患者の感染管理システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16592199
研究機関岡山大学

研究代表者

千田 好子  岡山大学, 医学部, 教授 (10216559)

研究分担者 岡野 初枝  岡山大学, 医学部, 教授 (40249529)
林 優子  岡山大学, 医学部, 教授 (50284120)
中西 代志子  岡山大学, 医学部, 助手 (50217783)
犬飼 昌子  岡山大学, 医学部, 助手 (90331826)
渡邉 久美  岡山大学, 医学部, 助手 (60284121)
キーワード在宅療養患者 / 在宅ケア / 気管内吸引 / 細菌汚染 / 感染管理
研究概要

神経難病や脳血管疾患などで気管切開、人工呼吸器装着により医療依存度の高い長期在宅療養患者の感染管理システムを構築することを目的とし、今年度の具体的な目的を「在宅療養患者環境の細菌学的検討および在宅ケアの実態と問題点の抽出」とした。調査は学内倫理委員会承認後、2004年8月から12月にかけて実施した。対象は、O県2市の訪問看護ステーション利用者のうち、気管切開がされ気管内吸引を必要とする患者で、研究協力が得られた患者とその介護者38名であった。研究者が訪問看護師と患者の自宅を訪問し、介護者に対し質問票への回答を依頼した。同時に、使用済みの気管内吸引カテーテル(以後カテーテル)、カテーテル浸漬用消毒液・洗浄水の一部を採取し、細菌学的に汚染状況を調査した。結果、37本のカテーテル付着菌(一般細菌)量は、0〜8.6×10^5CFU/μlに分布していた。菌が検出された16本のカテーテルには、グラム陰性桿菌が最も多く付着しており、中でもPseudomonas aeruginosaは5本から同定された。また、走査型電子顕微鏡で3本のカテーテルにバイオフィルムの形成が認められた。カテーテル浸漬液の汚染菌は0〜2.9×10^4CFU/μl、洗浄水では0〜2.6×10^4CFU/μlに分布していた。アンケート調査から、介護者(38名)の気管内吸引回数は1日平均13.6回で、カテーテルの交換を週1回する者は9名、24時間毎が8名、不定期5名などで、8時間で交換する者はなく、最長は5ヶ月間連続使用していた。消毒液の交換は、8〜12時間毎に交換する者は2名、24時間毎が17名であった。気管内吸引において、一般に推奨されている清潔操作の手技や物晶の更新期間は遵守されていない傾向にあった。今後、気管内吸引管理方法と、細菌汚染との関係性を明らかにした上で、エビデンスに基づいた看護職による介護者への気管内吸引指導の必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 気管内吸引を必要とする在宅療養患者の感染管理の実態2005

    • 著者名/発表者名
      渡邉 久美
    • 雑誌名

      岡山大学医学部保健学科紀要 15・2(印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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