研究課題/領域番号 |
16592200
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
川崎 裕美 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助教授 (90280180)
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研究分担者 |
津島 ひろ江 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80113364)
小林 敏生 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (20251069)
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キーワード | 生活習慣 / 幼児 / 子育て / 生活リズム / 健康教育 |
研究概要 |
幼少時期の子どもを持つ保護者に、子育ての少し先を認識させる、学校での教育と家庭での連携を意識化する、幼児期の相談窓口として養護教諭、大学教員を周知する、ことを目的として、養護実習で子どもたちに実施した授業を平成17年度も保護者にも実施した。けがの予防(幼稚園実施)、歯を大切に(3年生実施)2題は学生の実演、目を大切にしよう(幼稚園実施)、アルコールと健康(中学校実施)2題は授業中の子どもの様子を含むビデオを使用した学習会の2回である。参加者は、ほぼ40人であった。グループワークでは、健康をテーマにした授業の様子について保護者はとても関心を示した.飲酒については、幼児期からの関わりの重要性の認識を得た。活動が始まった前後の自由記載には、幼稚園・学校で取り上げた健康教育のテーマに保護者の関心が集約する現象が認められた。本年度もアンケート調査を実施した。アンケートが行われることによって、生活を見なおすという効果が記載されていた。経年的な実施者の顔が見える調査そのものが、保護者の生活習慣に対する考え方に影響している可能性も推察された。私立幼稚園では、保護者健康教育を子どもに先駆けて実施した。結果、子どもに対する実施の希望が強まったことを受ける形で、年長児に対して、姿勢、栄養について健康教育を実施した。結果、保護者・子ども両方から家庭での話題として、テーマとした栄養、姿勢が語られたことを確認した。幼稚園・保護者で同じテーマで子どもに関わる重要性が明らかとなった。 インタビューを母親、養護教諭、幼稚園教諭に実施した。子育て力として、母親自身は、「時間管理」、「社会性」に分類されることを語った。専門職は、「素直さ」、「援助うける」という内容に分類されることを語った。母親と専門職では、生活習慣の習得に関わる子育ての能力としてイメージしていることが異なっていた。 最終年度となる来年度は、これらの結果をふまえ、他の職種の調査も進める予定である。
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