「閉じこもり」に関する第1回目の実態調査を行うにあたり、既存の調査紙で信頼性、妥当性が確認されている老研式活動指標、日常移動能力、SF-36(QOL)等について、必要性の検討を行った。また、それ以外の質問項目を抽出し、調査内容には(1)基本情報:性別、年齢、居住年数、家族構成、(2)身体的情報:健康状態・保健行動・ADL、(3)心理的情報:主観的健康観、生きがい、楽しみ・趣味、心理状況、(4)社会環境情報:対人交流・日常生活状況、社会活動状況、主観的経済状況を含めることとし、調査紙を作成した。 実際の調査にあたっては、予定していた調査地域の町村合併に重なり、行政上の煩雑を伴うことから協力を得ることが困難になったが、急遽、調査地域の変更を行い、協議・調整を進めた結果、協力を得られるに至った。しかし、「閉じこもり」という研究課題の特殊性から冬季の調査実施は好ましくないため、実施は来年度に延期することにした。 また、調査地域の変更に伴い、来年度に予定している調査結果に基づく介入方法については修正が必要となり、このことについても地域保健師と検討を行った。
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