研究課題/領域番号 |
16592225
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研究機関 | 弘前学院大学 |
研究代表者 |
桜井 尚子 弘前学院大学, 看護学部, 教授 (80256388)
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研究分担者 |
星 旦二 首都大学東京, 都市科学, 教授 (00190190)
清水 由美子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30328330)
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キーワード | 健康寿命 / 高齢者 / 都市 / ヘルスプロモーション / 保健計画 / 社会医学 |
研究概要 |
日本の中でも高齢者の増加が著しいニュータウンを抱えるT市において、65歳以上の市民を対象に2001年と2004年に高齢者実態調査を実施した。 平成17年度は以下のことを実施した。 1.高齢者実態調査についての、縦断的な分析を行い、調査報告書を作成した。2001年と2004年追跡調査できた高齢者は9,700人であった。一人で隣近所へ外出できない群は、3年後男性は6割の人が、女性は4割弱が死亡していた。外出頻度は、男性では、めったに外出しない群は3年後の生存率が4割弱、女性では2割が死亡していた。共分散分析の結果では、外出は、身体状況よりも主観的健康感との関連が強いことが明らかになった。 2.調査分析の結果を、行政への報告に加え、市民の健康づくりの場や社会福祉協議会主催の市民向け講習会、市民自主グループ活動などの場で報告し意見の交換を行い、これらを踏まえてT市の保健福祉計画(保健計画、介護保険計画)作成案を行政と協議した。特に、介護予防に向けての検討に資する調査データを分析中である。 3.高齢者実態調査の分析をエビデンスとして、市健康福祉推進プランをヘルスプロモーションの理念に基づき、健康福祉部健康課が中心に市民参加により作成する支援を行った。5市民チームと3専門チームに分かれて延べ66回開催し合同委員会3回実施し「市民ひとり一人がいきいきと楽しく暮らせるまち」にするにはと対話し傾聴し、計画書ができる前から、市民や専門チームの協働した活動が始まり市民のネットワークの広がりと強化が認められる。行政職員が市民を支援する方法をOJTで行い、また市民の活動を支援した。
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