1.全国のGHの調査結果 ・スタッフ間での情報共有がよく出来ていると認識している施設は、2割強でしかなかったことから、確実な情報共有の必要性が求められる。 ・記録の書き方として、(状態)、(ケア)、(結果)を常に記録しているのは6割強であり、言い換えれば4割弱は出来ていないことが分かった。また、記録をケアに常に活用しているのは6割強であり、ケアプランに沿った記録を常に行っているのは約4割で、記録本来の目的から考えると問題があると捉えられた。 ・家族との情報共有手段は確保されているが、共有出来ているという認識は低かった。 ・他機関との情報共有手段は、電話や訪問時など口頭が多かったため、複数の疾患を有するという高齢者の特徴を踏まえ、多機関が必要な情報を共通把握できるような取組みの必要性が考えられた。 ・利用者への質の高いケアを提供するための一手段としてITの活用の有効性が示唆された。なお、IT化の利点を活かすには、必要な経費や情報リテラシーの確保に関する検討の必要性も示唆された。 2.構築したシステムの運用結果 ・スタッフの意識から、ケアの統一性と継続性への効果が示された。 ・数名の利用者においてQOLの向上が示された。 ・全ての家族において、利用者の生活状況に関する情報量の増加と安心感への効果が認められた。 ・同時に、記録の徹底を図り、家族と意見交換の場を設けるなど、GH自身の積極的な取り組みが今後の課題である。 ・訪問歯科医との連携には、口腔ケアとしての目標設定、評価、意見を共有できる揚の設定、ならびに、提供データの形式の検討が必要である。
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