研究課題/領域番号 |
16592230
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
甘佐 京子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (70331650)
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研究分担者 |
比嘉 勇人 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (70267871)
松本 行弘 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (10363962)
牧野 耕次 滋賀県立大学, 人間看護学部, 助手 (00342139)
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キーワード | 統合失調症 / 精神科急性期 / 家族支援 / 社会復帰 |
研究概要 |
16年度については、国内外の文献検討をさらに進め国内の精神科病院・病棟における家族ケアの現状、中でも急性期の患者を持つ家族への支援状況を確認した。そこから、他の診療科の急性期患者家族が入院という状況の変化にストレスから不安を感じることに対して、精神科領域、特に統合失調症の場合すでに一定期間のストレスを受けた上での入院状況にある家族は、不安と共に疲労感や自責感を感じていること。また、精神科の家族心理教育はその有効性を認められながらも、現状では急性期からの実施はなされていないことが明らかになった。現在、精神医療において早期退院に向けての取り組みが進められているが、家族取り残されることがないよう家族に向けた対策の重要性が示唆された。 さらに、精神病院・病棟の看護師(約30名)を対象に精神疾患の急性期の患者をもつ家族に対して、実施している看護支援・実施できていないが必要と思う看護支援について、入院時の家族に対する印象について、聞き取り調査を実施し始めている段階である。
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