研究課題/領域番号 |
16600003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
非営利・共同組織
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
松田 陽子 兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (80239045)
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研究分担者 |
野津 隆志 兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (40218334)
久保田 真弓 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20268329)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | 外国人 / NPO / 多文化共生 / オーストラリア / アメリカ / ボランティア / ニューカマー / 教育 |
研究概要 |
1.神戸市内のNPO「たかとりコミュニティセンター」を3年間、定期的に訪問し、外国人児童支援に関わる調査を実施した ・ニューカマー児童生徒のためのクラブ活動の調査 ・ボランティアとして活動している人々と活動参加児童に対する面接調査とPAC分析の実施 2.外国人支援NPOの活動と関わる行政担当者・教育委員会・学校関係者への面接調査を実施した。 3.オーストラリア・アメリカで現地調査を実施し、移民支援のさまざまなNPOの活動に対する行政の連携について聞き取り調査を行った。 4.タイで現地調査を実施し、ラオス国境を越えてタイ国内に流入するラオス人児童の生活と教育の実態について、面接調査を実施した。 5.以上の調査をふまえ、研究報告書を作成した。報告書の主な内容は以下の通り。 (1)外国人支援NPOが行政や学校との効果的な連携形成を行っていくうえで、それぞれの組織文化の違いがどのように関与しているかを明らかにし、連携の阻害要因(情報ギャップ、相互交流意識のギャップ、連携概念のギャップ)を抽出した。さらに、これら阻害要因から考えられる促進策(公的対面コミュニケーションの場の設定、媒介力の強化、制度設計)を提言した。 (2)ニューカマー支援NPOが果たしうる教育的役割について考察した。 (3)オーストラリアとアメリカでの現地調査を詳細に記述した。そして、日本との政策的差異や文化的差異について検討し、政府の明確な方針による連携支援の方策の必要性を指摘した。
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