研究概要 |
昨年度実施した実証研究を元に、理論研究を一層促進し、以下のような概念を新たに創出した。 Dominant language and recessive language(優性言語、劣性言語)これは、二ヶ国語の母語者が存在する場合に、一ヶ国語が「取引言語」(昨年度の報告書参照)として使用された場合に、使用された言語を優性言語、使用されない言語を劣性言語とする。 "NGO Language Value"(NLV)(NGOにおける言語価)NGOが通訳なしであらゆる状況でコミュニケーション可能な言語の数。いわゆる化学の原子価に近い概念。上記の概念と昨年度の実証研究成果を合わせて、二カ国間のNGOの言政学パターン、三ヶ国間の言政学パターン、4カ国間以上の言政学パターンについての理論研究を行った。その結果、4か国以上の場合には、Dominant Third Party Language (優性第三者言語), Co-existent languages with third party languages (CDTs)(優性第三者言語による併存)に事実上収斂せざるをえないことを明らかにした。 本研究は、11月の国際NPO・NGO学会アジア地区大会(インド:バンガロール大学)で発表。インドの全国紙(英語)のヒンデー、地元テレビ、地元新聞等で紹介された。多言語が併存するインドにおいて本研究が高く評価された他、多くの招待講演を受けた。また本研究が認められ、インドのバンガロール大学から、国際学術顧問就任の依頼があった。 招待講演 4月23日 Networking of Friendship and Associational Revolution in Japan, Anthropologists of Japan in Japan 5月8日 Current Trends of Civil Society Studies in Japan, Anthropology and Japanese Studies, Harvard University 3月 日 Grant-making Foundations in Japan : Today and Tomorrow, Dead Sea, Israel, The 9th ICTR Annual Spring Conference 22-23 March,2006(Ben Gurion University of the Negev) 学会発表 11月17日 Why can international NGOs be "global"? : A new approach named "Linguapolitics"ISTR Asia Pacific Regional Conference 2005 Bangalore, India. November 16-18、2005
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