研究課題/領域番号 |
16602016
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
伊東 正示 早稲田大学, 文学学術院(文学部), 教授 (40350368)
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研究分担者 |
古井戸 秀夫 早稲田大学, 文学学術院(文学部), 教授 (20147945)
小沼 純一 早稲田大学, 文学学術院(文学部), 助教授 (60339629)
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キーワード | アートマネジメント教育 / 「劇場人」の養成 / 劇場・ホール実習 / 地域社会への開かれ / 大学と劇場の協働 |
研究概要 |
本年度は研究の初年度であり、研究実施計画に従って調査、研究を進めている。今年度の最も重要な研究課題は、国内外の大学におけるアートマネジメント教育実態調査である。 研究方法としては、国内では各大学のシラバスなどを収集し、アートマネジメント教育に関する講座や実習の状況調査を行った。また、2月には公開研究会を開催し、京都橘女子大学の小暮宣雄助教授、宮城大学の衛紀生客員教授、昭和音楽大学の武濤京子助教授を招いて、各大学での教育の実態および卒業生の進路について報告をいただき、今後の在り方について議論を交わした。早稲田大学でも6年前から「劇場人」の養成を目指して、劇場・ホールでの実習を含む各種の講座を開講し、当初の目的のひとつであった劇場・ホールおよび関連企業への就職も順調に増加の傾向にある。ただし、各大学とも今後の発展のためにはまだ多くの問題点を抱えていることが明らかになった。 海外の大学でのアートマネジメント教育については、研究分担者および協力者が現地に出向き、目覚しい活動を行っている大学について調査を行った。米国については研究代表者である伊東正示と宮崎刀史紀がハーバード大学ローブドラマセンターを訪れ、大学の附属施設である劇場がどのように地域社会に開かれ、人材の養成に寄与しているのかを調査した。同様に英国、フランス、ドイツについても現地調査を行った。来年度は、これらの資料を整理、分析し、日本での応用の方法や可能性を提言できるようにまとめていく予定である。 先駆的公共劇場での実態調査については、調査だけに留まらず、大学と劇場の協働による具体的な事業提案にまで発展させる計画を進めている。
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