研究課題/領域番号 |
16602019
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
池内 靖子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (80121606)
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研究分担者 |
李 静和 成蹊大学, 法学部, 教授 (90286899)
レベッカ ジェニスン 京都精華大学, 人文学部, 教授 (30141485)
鄭 暎惠 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (10207326)
北原 恵 甲南大学, 文学部・社会学科, 教授 (30340904)
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キーワード | アジア系女性アーティスト / 演劇 / パフォーマンス・アート / ポストコロニアル / ディアスポラ / borderline / ジェンダー / アイデンティティ / マスキュリニティ |
研究概要 |
本研究は、「芸術表象」の分野の科研費補助金を得て第2年目に入るが、今年度は、韓国のソウルにおいて大規模な女性学大会Women's Worlds 2005が開かれ、本研究メンバー全員が参加した。また、本研究メンバーが中心となって、アジア系女性アーティストや研究者を招き研究会やシンポジウムを行い、理論的枠組みについて議論を深めた。具体的な取り組み、研究活動は、以下の通りである。 (1)Women's Worlds 2005で参加したパネルやワークショップは、それぞれ、"The Politics of Gender and Sexuality in the Underground Theatre Movement in Japan"(池内)、"Structural Discrimination against Minority Women in East Asian : For Domestic, Regional and Global Awareness"(鄭)、"Gender Politics of the Emperor System as the Nationalist"(北原)である。レベッカ・ジェニスンは、アーティスト嶋田美子とのワークショップを行い、アーティスト富山妙子の作品紹介を行なった。李静和は、アリシア・アラタ・キタムラ(劇作家、演出家)とパフォーマンスを企画し実施した。 (2)イランのアーティスト、ガゼルを招き、嶋田美子、中西美穂をコメンテーターとし、立命館大学のアート・リサーチセンターの「表象とジェンダー」プロジェクトの研究会を開いた。(10月:池内、レベッカ・ジェニスン) (3)京都演劇企画2005において、テレサ・ハッキョン・チャの『ディクテ』(池内訳)に基づいて、from DICTEEというタイトルで演劇公演を京都芸術センターで行い(10月18日〜28日)、関連シンポジウム「他者の言語と身体」(10月23日)に池内がパネリストとして参加。 (4)福岡トリエンナーレ(福岡アジア美術館)の調査旅行を行なった。(11月:池内、鄭、北原) (5)立命館大学の国際言語文化研究所の冬季企画として、シンポジウム「映画・女性・権力-ジェンダーと視覚性」を開き、パネリストとして竹村和子、斉藤綾子を招き、池内も報告し、李静和がコメントをした。(2006年2月) 以上、研究会や調査旅行、シンポジウムを行っただけでなく、研究代表がここ数年研究してきたアーティスト、テレサ・ハッキョン・チャをめぐる論集『異郷の身体』(人文書院)を出版することができたのは、本研究の大きな成果である。
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