研究概要 |
本年度も,科学高等教育に関して,品質システム工学的アプローチにより様々な角度からの研究を行い,以下のような成果を上げた。 1.数学の問題解決過程を数学の能力と結びつけ,品質機能展開(QFD)を,大学の数学のテキストの開発・改善への応用に拡張した研究成果"A Study on The Relationship between Quality Function of Mathematics Text and Mathematical Abilities"を,国際学会European Conference on Educational Research 2007で発表した。 2.さらに,数学の問題解決過程で使う数学的能力の,数学的テーマに対する違い,数学的タイプに関する違い,個人差による違いに関して研究した成果「数学的課題解決に影響を及ぼす数学的能力の比較分析に関する研究」を日本数学教育学会誌に投稿中である。 3.理工系大学生の好んで行なっている大学数学の学習の仕方に関してコンジョイント計測をし,成績という外部制約を入れて分析をした研究成果"Constrained Categorical Conjoint Analysis"を,国際学会International Meeting of the Psychometric Society Meeting 2007で発表した。 4.学習型PDCAサイクルあるいはCAPDサイクルにより実際に学習活動を行った学習プロセスのテキストデータを自己組織化マップによって分析することの有効性に関する研究成果"A Study on Effectiveness of The Learning-type PDCA Cycle and CAPD Cycle Using Self-Organizing Map"を国際学会European Conference on Educational Research 2007で発表した。 5.キャリア教育の効果を縦断的構造方程式モデリングによって分析した研究成果"Analysis of the Educational Effectiveness of the Career Education at University"をEuropean Conference on Educational Research 2008において国際学会発表予定である。
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