研究概要 |
都市圏データの整備、生産面及び消費面における集積の経済の推定、ヘンリー・ジョージ定理に基づく都市規模の最適性の検証の3つを行った。それぞれについての実績は以下の通りである。なお、都市圏ホームページを作成し、整備した都市圏データを公開した。都市圏ホームページのアドレスは http://www.urban.e.u-tokyo.ac.jp/UEA/index.htm である。 1.都市圏データの整備 (1)1980年度から1995年度までの生産額、民間資本ストック、社会資本ストック、就業者数等についての都市圏データについて、県民経済計算の政令指定都市データの不備によって問題があったことを発見し、その対応を行った。 (2)1998年度の住宅統計調査を用いて、市町村別の平均通勤時間データの整備を行った。 (3)学歴や降雪日数等のデータ整備を行った。 2.集積の経済の推定 生産面における集積の経済の推定については,パネル推定法に操作変数を加えた3段階GMM推定を行った。 消費サイドにおける集積の経済については、市町村別の通勤時間データを用いる推定手法を開発し,1998年住宅土地統計調査における通勤時間データと家賃データを用いて推定を行った. 3.ヘンリー・ジョージ定理を用いる都市規模の最適性の検証 都市圏地価総額を推計し、ヘンリー・ジョージ定理にもとづく都市規模最適性の検証を行った。東京と大阪が過大である可能性があるという結果を得た。
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