研究課題/領域番号 |
16611010
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
全 炳徳 長崎大学, 教育学部, 助教授 (10264201)
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研究分担者 |
舟越 耿一 長崎大学, 教育学部, 教授 (50108271)
橋本 健夫 長崎大学, 教育学部, 教授 (00112368)
高橋 眞司 長崎大学, 教育学部, 教授 (00086448)
谷川 昌幸 長崎大学, 教育学部, 教授 (10271214)
劉 卿美 長崎大学, 大学教育機能開発センター, 助教授 (00346941)
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キーワード | 地域理解 / 総合学習 / 平和多文化 / WebGIS |
研究概要 |
本研究は総合的な学習のためのもので、(1)総合的な学習の教育課程編成、(2)IT技術を利用したデータベースの構築の二つのテーマを持って取り組んだ。総合的な学習の教育課程編成においては「平和教育のための学習材の収集と編成(担当者:舟越、高橋)」「地域理解を深める学習財の収集と編成(担当者:室永、堀井)」「多文化教育共生のための学習財の収集と編成(担当者:谷川、福井)」「教員育成段階の体験学習の実施と評価(担当者:橋本、福田)」「韓国・中国との交流による学習法の検討(担当者:全、曽、劉)」を行っており、IT技術を利用したデータベース構築については、「GIS情報のデータベース化に向けた手法の点検と実施(担当者:全、中村、森田)」をした。 総合的な学習の教育課程編成においては、長崎大学教育学部においてエクスポージャー的な体験学習を盛り込んだ授業(平和多文化教育論、平和多文化教育演習)を開設した。初めての授業(平和多文化教育論)に14名の学生の受講希望があった。なお、この授業を実施するに当たっては韓国の漢陽大学校との間で交流授業形式を取り、漢陽大学校からの学生20名を短期留学生として受け入れた。エクスポージャー的な総合学習の有効性を明らかにするために設けられたこの授業は、通訳を交えた形で行われ、「国際理解」をテーマとした総合的な学習の新しい試みであり、総合的な学習の実践に強い教員養成のための新しい試みでもあった。平和教育・地域理解・多文化教育・教員養成のための試みであった。最後に、19項目によるアンケート調査を行った。その結果からすれば、新しいチャレンジの国際理解をテーマとした授業は高い評価を得た。 IT技術を利用したデータベースの構築については、携帯電話を利用した地域理解や総合的な学習に活用可能なWebGISソフト(ケータイdeマッピング)を開発した。開発されたソフトは長崎大学付属中学校において生徒たちによる実験が行われた。平和・多文化のデータベースとしては、「長崎の教会分布調査」および「長崎の神社仏閣分布調査」を、ケータイ電話を用いて行い、データベースを構築した。これらのデータベースは地域理解を深めた教育教材として利用可能なものと思われる。
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