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2004 年度 実績報告書

イソフラボンの摂取による女性ホルモン様物質の胎児移行とその影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16613001
研究機関千葉大学

研究代表者

戸高 恵美子  千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助手 (30334212)

研究分担者 森 千里  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90174375)
長田 久夫  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (30233505)
深田 秀樹  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (00359598)
キーワードイソフラボン / イクオール / 女性ホルモン作用 / 臍帯血 / 母体血 / 胎児
研究概要

平成16年度は、20組の母児の母体血中、臍帯血中の植物エストロゲン濃度を測定した。以前からの調査研究結果と合わせると合計71組の母児の測定結果が得られたことになる。その結果、母体血からはゲニステイン(Gen)、ダイゼイン(Dai)はほぼすべての検体から検出されたが、イクオール(Equ)は母体血では71例中24例から、臍帯血では71例中23例からしか検出されなかった。また、それぞれの濃度は、母体血からはそれぞれ10.4、2.7、2.4ng/ml検出され、臍帯血からはそれぞれ25.3、5.6、1.2ng/ml検出された。すなわち、GenおよびDaiは母体血中よりも臍帯血中の方が濃度が高く、Equは母体血中の方が臍帯血中よりも濃度が高いことが明らかとなった。これは、母親が帝王切開の手術を受けるために最低12時間絶食しており、手術前の最後の食事から採血までに、GenおよびDaiは速やかに胎児側に移行したのに対し、EquはDaiの腸内細菌による代謝物であり、Equの生成はDaiの濃度がピークに達してから数時間後に始まるため、採血の時点ではまだ母親側での生成が進んでおらず、胎児側に十分移行していなかったためではないかと推測された。日本人がもっとも頻繁に摂取する植物エストロゲンである大豆イソフラボンのうち、もっとも女性ホルモン活性が強いとされているEquの生成者がどのくらいの割合でいるのか、どれくらい胎児側に移行しているのか、さらなる調査・研究が必要であると思われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Fetal exposure to phytoestrogens - the difference of phytoestrogen status in mother and fetus.2005

    • 著者名/発表者名
      Todaka, Emiko
    • 雑誌名

      Environmental Research

  • [雑誌論文] Fetal exposure tophytoestrogens2004

    • 著者名/発表者名
      Todaka, Emiko et al.
    • 雑誌名

      日本内分泌撹乱化学物質学会第7回研究発表会要旨集

      ページ: 399

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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