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2005 年度 実績報告書

時差症候群の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16614008
研究機関神戸大学

研究代表者

増渕 悟  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80362771)

研究分担者 岡村 均  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60158813)
キーワード時差症候群 / 時計遺伝子
研究概要

時差症候群モデルマウスである、Per1-/-マウスは時差タスクに対し早く同調することができるが、我々はこの表現型加え、Per1-/-マウスが夜行性生活条件下(枠光周期、低照度)で光周期(長日周期)に同調しにくいという表現型を新たに発見した。これは、捕食者を回避し夜行性生活をしていたと考えられる哺乳類の祖先においてPer1遺伝子がその夜行性生活を助けていたことを示唆している。この知見を、これまでの知見と合わせてJournal of Neuroscience誌に発表した。
Per1-/-マウスは位相変位を起こす光タスク(時差タスク)を与えたときPer2 mRNAの誘導は変わらずにPER2蛋白が多く誘導されることで行動出力は大きくなるという特色をもつ時差症候群モデルマウスであるが今回この特色を生かして時差関連症候群関連遺伝子を得るため時差経験時のSCNの遺伝子発現スクリーニングを行った。SCN組織は動物の系統により形態が異なるため、より正確なサンプリングを行うことを目的として10世代戻し交配を行った近交系のPer1-/-マウスを作製した。今回、SCN組織よりRNA抽出を行いPCRを用いたsubtractionを行ったところ、Per1-/-マウスで光により大きく誘導されるmPER2タンパクと並行して発現すると思われる遺伝子を同定し、in situ hybridizationでその動態を確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 時計遺伝子と体内リズム2006

    • 著者名/発表者名
      増渕 悟
    • 雑誌名

      Medical Science Digest 32・2

      ページ: 11-16

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 脳と時計遺伝子-行動リズム2006

    • 著者名/発表者名
      増渕 悟
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 216・3

      ページ: 219-222

  • [雑誌論文] mPER1 acts as a circadian adaptor to entrain the oscillator to environmental light-dark cycles by regulating mPER2 protein.2005

    • 著者名/発表者名
      Masubuchi S
    • 雑誌名

      Journal of Neuroscience 25・19

      ページ: 4719-24

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Light activates the adrenal gland : Timing of gene expression and glucocorticoid release.2005

    • 著者名/発表者名
      Ishida A
    • 雑誌名

      Cell Metabolism 2・5

      ページ: 297-307

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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