研究課題/領域番号 |
16615006
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
佐倉 宏 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70240710)
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研究分担者 |
菅野 宙子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90338971)
丸山 聡子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60318061)
宇都 祐子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60349652)
岩本 安彦 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60143434)
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キーワード | 糖尿病 / データベース / データマート / データマイニング / 医療情報 / 経口血糖降下薬 / 血糖コントロール |
研究概要 |
1.倫理委員会からの研究計画承認 本研究計画は疫学研究が主体であるので、国が定めた「疫学研究に関する倫理指針」及び「疫学研究に関する倫理指針の施行について」に基づき、「糖尿病診療情報のデータマート化とその解析」の課題名で申請を行い、平成16年8月12日に承認を得た。 2.データ収集とデータマート化 上記の倫理委員会承認の後、担当部署に所定の形式の申請を提出し、申請者が所属する部署(糖尿病センター)に入院・外来患者に関する以下の電子化情報を収集した。 (1)電子カルテからの初診情報、(2)医事システムからの患者基本情報、(3)薬剤部システムからの薬物情報と処方情報、(4)検査部システムからの検査情報、(5)所属部署システムからの退院サマリー情報 収集した糖尿病医療情報をリレーショナルデータベース管理システムソフトウェアに組み込み、求める情報についてデータベース言語SQLを用いて抽出できるようにした。 3.データベースのセキュリティー確保 患者個人情報のセキュリティー確保のため、データ管理者(岩本安彦)とデータベース管理者(佐倉宏)を置いた。患者個人情報保護のため、今年度は収集した情報を孤立したPCに保存した。 4.データ解析 経口血糖降下薬に関する研究、入院患者の血糖コントロール推移に及ぼす因子に関する研究、データマイニング手法を用いた解析を行い、その成果を以下の雑誌論文および学会にて発表した。上記研究を通じて、糖尿病発症後から治療開始までの期間が入院、薬物いずれの効果にも非常に大きな効果を有することが示された。また、EBMの観点から推奨される治療が行われているにもかかわらず、良好な血糖コントロールレベルを達成していない患者がまだ非常に多い実態が明らかになった。
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