研究課題
本研究の目的は、地球的視点でも最も重要、かつ緊急のアジア地域における水循環変化の長期観測と機構解明、および、それらにもとづく予測研究を推進するGAME(アジアモンスーンエネルギー・水循環研究観測計画)第2期の総括を行うと同時に、今後の研究・観測体制や国際共同研究の枠組みづくりの検討を、アジア各国の研究者と国際科学パネルや国際研究集会などを通して行うことであった。本研究ではまず、GAME最終年度にあたり、総括の研究集会と、ポストGAMEに向けた新たな国際共同研究プロジェクトの策定に関わる会議を国内で何回か行った。これらの議論も踏まえて、GAMEの科学的成果を総括するとともに、ポストGAME計画の国際的な検討を目的としたGAME国際科学パネル会議とGAME国際研究集会を、2004年12月に京都で開催した。科学パネル会議には12カ国から50数名の研究者、専門家が出席し、今後のアジアにおける共同研究について、熱心な議論が行われ、ポストGAME計画の立案について合意された。また、国際研究集会では、150近い研究発表が180名の参加の下に活発に行われ、これまでのGAME関連の研究結果と、今後の研究の展望、方向等について、非常に活発な議論が行われた。これらの会議には本研究予算の一部を用いた。また、ポストGAME研究計画に関連した打ち合わせのため、国内の関係研究者のこれらの会議への招聘なども本研究で行った。
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