研究課題
現在、金属錯体を含む複合系の光機能に着目し、光反応や励起状態物性を任意に操る新たな研究分野の創出に大きな期待が寄せられている。豊かな可能性を秘めた「金属錯体を含む複合系の光機能性制御」の分野を飛躍的に発展させるために、関連研究者が一堂に会し、真剣な討論と更なるブレークスルーを目指した共同研究を行った。各共同研究者が調査した内容を持ち寄り、全体会議を開催した。また、外部の研究者との情報交換を行うために、基盤研究(C)(企画調査)「自発集積による超分子ナノ光科学」(研究代表民秋均立命館大学教授)研究チームとの合同会議を行った。さらに、「金属錯体を含む複合系の光機能性制御」分野の重要性を喧伝するために、2回のシンポジウムを開催した。この間に行われた議論は、今後の活動を決める上で重要であった。この成果をもとにさらに調査・議論を進め、最終的には、特定領域研究を含む大型研究費の申請を目指す方針が確認された。【活動概要】1)科学研究費基盤研究(C)企画研究「金属錯体を含む複合系の光機能制御」・「自発集積による超分子ナノ光科学」合同会議(平成16年8月6日)2)科学研究費基盤研究(C)企画研究「金属錯体を含む複合系の光機能制御」第2回会議(平成16年12月22日-12月24日)3)開催したシンポジウム1.複合系の光機能研究会講演会(平成16年8月7日)2.第54回錯体化学討論会におけるシンポジウム「錯体化学と光化学・光生物学との接点」(平成16年9月23日)4)平成17年3月25日に、第3回全体会議を開催し、来年度の特定研究への申請に向け、さらに議論を進める予定である。