研究課題
本研究では物理系薬学分野の領域間インターフェースに視点を当て、多様な薬学分野の技術と知識を有機的に結びつけるとともに、同時に、領域間インターフェース研究に取り組む次世代薬学研究者の育成を行なう企画調査を実施した。中でも、ポストゲノムの推進において重要な役割を担っている物理化学、構造生物学、薬剤学、製剤学、分析化学、生物物理学等の研究者がその専門性を生かしつつも、その専門に拘束されず、新たな領域間インターフェースの構築を行い、プロテオミックス研究やセロミックスの研究を医療に直接役立て得る方向を打ち立てた。企画調査においては、従来の研究姿勢から脱却し、薬学の諸分野で現在活発に研究を行い、研究を先導する研究者で、研究を組織するとともに、16年12月に「公開シンポジウム」を開催し、活発な討議を行うと同時に、次世代の薬学研究者の育成のための「若手シンポジウム」を実施し、研究課題の達成に多大の成果を得た。研究メンバーは薬学領域の広い視点からの討議ならびに企画調査を行い、インターフェースの構築と次世代の薬学者を育成のための具体的な多くの成果を得た。本企画調査研究組織の班員は(1)プロテオミックスとセロミックス研究の薬学的推進と展開、(2)領域間インターフェースの構築、(3)次世代薬学研究者の育成次の3項の少なくとも一つには属し企画調査を行い、国際会議への研究発表・出席等を通して、広い視点からの調査研究を実施した。その結果、「ポストゲノムにおける領域間インターフェースの構築と次世代薬学研究者の育成」に関して、ポストゲノム時代を先導する薬学研究者の育成を実施するための十分な成果が得られたものと判断された。
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