研究課題
あるイベント空間で体験を共有した複数ユーザの視点で記録された複数ビデオデータを利用して、体験の共有を促すシステムの開発を行った。(1)体験データへのインデキシング手法の構築:ビデオ撮影時に、時刻、観測地点、視点の方向といった時空間的なインデクスを記録するシステムを構築した。体験データの記録には、申請者がこれまでに開発してきた、頭部装着型の体験記録システム(カメラ、マイク、赤外線IDセンサで構成される)を利用した。これを利用することで、ユーザの視線映像を記録できるとともに、視界に入った対象物(対話の相手や物体)の識別も自動化される。時空間インデクスの他にも、対話者が誰なのか、同一エリアにいた他にどれくらいの人がいたのか、イベント空間内の移動履歴はどうなのかといった、状況に関する情報をインデクスとして利用する方法を開発した。(2)複数ビデオデータの時間的・空間的な整合手法の構築:上記で得られたビデオデータを時間的・空間的な軸で整合する手法を構築した。具体的には、まず、イベント空間を再現する3次元空間の張りぼてを用意した。そこに、撮影時の地点と方向を考慮して幾何学的修正を施したビデオ画像をレンダリングした。(3)音声データの時空間コラージュによる体験共有システムの試作:体験データの時空間コラージュ手法の応用システムとして、音声データを状況(場所、滞在時間等)に応じてコラージュし、過去の体験の要約を簡易的に示すシステムを試作した。
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