研究課題/領域番号 |
16650051
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
BENNETT F.G.Jr 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (80303577)
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研究分担者 |
外山 勝彦 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (70217561)
松原 茂樹 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (20303589)
小川 泰弘 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (70332707)
松浦 好治 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40104830)
角田 篤泰 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (80292001)
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キーワード | 翻訳 / 法令 / ネットオークション / Webアプリケーション / 法律対訳辞書 / 法律対訳辞書 / ワークフロー / Zope |
研究概要 |
本研究課題の申請書の研究計画に従い、3つの各フェーズの順番でスパイラルにシステムの改良を進めることが本年度の研究予定であった。これらのフェーズとは、(1)収集、(2)解析、(3)評価・改良である。本年度の進捗としては、システムの技術的な改良自体は順次整備されつつあり、また、試験運用なども行うことができた。内部で用いられる対訳辞書なども得られている。これらは今後も逐次補完、改変される。従って、研究計画に即して概ね予定どおりの進捗となっている。しかしながら、本年度は、このスパイラルな研究過程で新たに見直す必要のある問題が浮上した。実際に金品による対価を与えるオークションであることは必ずしも要請されないということが明らかになってきたが、このようなシステムを利用して品質の良い英文を得ようとするならば、何らかの意味で、オーソライズするための機関が必要となり、そのオーソライズのためのプロセスを組み込んだ翻訳サイクル(ワークフロー)に適したシステムに修正する必要が顕在化した。これまで想定していた利用イメージでは、翻訳者の視点で翻訳や評価を支援したり、そのデータを蓄積したりする部分に力点が置かれていたが、実際には、個々の翻訳文の取り扱い状態に適したワークフローの設計とその状態を管理するオーソライズ機関の視点からの要求定義や機能定義が不足していた。この点が本年度の顕在化したため、要求収集などの取り組みを開始した。また、翻訳者集団の組織化に関しては、実際には、既存翻訳者集団というものがあることが分かってきており、当初の予想より、現実的には問題が少なそうなのであるが、やはり、問題なのは品質管理であった。彼らの訳文の品質保証がないのである。その意味でも、本研究の本質部分には、翻訳者支援というよりも、品質管理ためのオーソライズ機関支援の機能整備が急務である。
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