研究課題/領域番号 |
16650111
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
森本 忠興 徳島大学, 医学部, 教授 (10112244)
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研究分担者 |
木内 陽介 徳島大学, 工学部, 教授 (80035807)
葉久 真理 徳島大学, 医学部, 助教授 (50236444)
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キーワード | インピーダンスアCT / Electrical Impedance Tomography(EIT) / 分割電極 / 生体計測 / 空間分解能 |
研究概要 |
Electrical Impedance Tomography(EIT)を実用化するために、新しい分割電極を考案した。この電極は電圧電極の両端に電流電極が配置され、電流電極をガード電極と測定電極に分割している。このガード電極からガード電流を流すことによって測定電極からの電流の拡散を防ぎ、測定電流は電極のほぼ中央の断面に沿って流れるので、インピーダンス2次元分布を求めることができる。この分割電極は、測定する局所組織の皮膚表面に接着させて用いる。原理的には4電極法と同じであるが、両端の電流電極は多くの電極に分割されており、すべて同じ電圧が加えられるので、すべての電極から同時に電流が流れる仕組みとなっている。前述のごとく、電流は電極中央の断面に沿って流れるので、インピーダンス2次元分布を求めることができ、電流は深さ方向のインピーダンスを反映、また電圧電極も分割されるので、電極軸方向のインピーダンスをも反映する。従って、[電圧電極数]x[電流電極数]個のインピーダンスが得られ、空間分解能も高い。以上の事実は、分割電極を用いた皮下組織等価回路モデル内の電流線、等電位線のシュミレイション結果から証明した。 現在、分割電極を設計、製作中であり、これを用いて2〜数次元等価回路のパラメータ推定、伝導率分布の推定を行い、さらにそのデータの画像化を行なう。コンピューターシュミレーションより得たデータや複数の2次元等価回路モデルの実験結果から、測定値の画像化、さらにインピーダンスCTを開発中である。さらに、フアントム実験、臨床実験を進め、新しい表在性臓器の診断法を開発したい。
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