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2005 年度 実績報告書

外因性因子による体性幹細胞(前駆細胞)分化誘導とその再生医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16650134
研究機関工学院大学

研究代表者

笠井 久隆  工学院大学, 工学部, 教授 (80087163)

研究分担者 井上 順雄  首都大学東京, 健康福祉学部, 教授 (50159985)
石崎 泰樹  群馬大学, 医学部, 教授 (90183003)
繁田 雅弘  首都大学東京, 健康福祉学部, 教授 (90206079)
米本 恭三  首都大学東京, 健康福祉学部, 名誉教授 (80056572)
キーワードES細胞 / 体性幹細胞 / 神経幹細胞 / 外因性分化誘導因子 / 遺伝子発現 / 特異タンパク質発現 / 神経細胞 / アストロサイト
研究概要

本年度は次の3点について検討を行った。(1)神経再生の最終目標材料の神経幹細胞(前駆細胞)調製のためにマウス、カニクイサルからヒトへのES細胞培養を行うステップとして、首都大学東京・健康福祉学部における倫理委員会を経て、文部科学省の倫理委員会の審査を申請した。認可(昨年12月16日)後、京都大学からヒトES細胞株3株を譲渡され、培養を開始した。(2)井上らの開発したNeural Stem Sphere法(NSS法)におけるマウスES細胞から神経幹細胞、神経細胞への分化過程の遺伝子発現および特異タンパク質発現の詳細再解析を行った。培養ES細胞コロニー中のOct-4、Nanog、Nestin, Musashi-1、NF-M、MAP-2、GFAP、MBPなどの発現量をRT-PCR法で定量した。この結果、ES細胞はアストロサイト条件培地中の浮遊培養ではエピブラスト、神経外胚葉、神経幹細胞、神経前駆細胞を経て神経細胞へ一方向的に分化が進行することが確認された(国際会議で二回ポスター発表)。(3)外因性神経突起伸長因子Z-LLL-H(Zと省略)はアストロサイト由来内因性因子(Xaと省略)と同様に、神経突起伸長作用のみでなく、神経幹細胞から神経細胞への分化誘導作用を有することが昨年来次第に明らかになってきた。現在、ES細胞分化過程でのZの作用点、内因性因子(bFGF、BDNF、Xa)共存下での神経幹細胞から神経細胞への分化効率の最適化を検討中である。bFGF共存下ではその効率は著しく増大した(約10倍)。bFGFはES細胞の培養条件ではむしろ神経幹細胞の脱分化・増殖を促進することが観測され、明確に作用点が異なり、また細胞の生存率に対する影響も考えられ興味深い。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Gene expression during differentiation from embryonic stem cells into neural cells by Neural Stem Sphere method2005

    • 著者名/発表者名
      Otsu, M
    • 雑誌名

      Neurosci.Res. 52・Supp

      ページ: S95

  • [雑誌論文] Changes in gene expression during differentiation from embryonic stem cells into neurons by Neural Stem Sphere method.2005

    • 著者名/発表者名
      Sai, T
    • 雑誌名

      J.Neurochem. 94・Sup.2

      ページ: 251

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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