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2004 年度 実績報告書

潜在性ウイルスDNAを指標としたスポーツ選手の感染症罹患リスク把握の試み

研究課題

研究課題/領域番号 16650156
研究機関筑波大学

研究代表者

河野 一郎  国立大学法人筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00132994)

キーワードURTI / EBV / sports / saliva / SIgA / athletes
研究概要

【目的】唾液中Epstein-Barr Virus (EBV) DNAが運動に伴う防衛体力の変動を示す指標となるかを明らかにするために、1)唾液中EBV DNA検出法を構築し、2)合宿期における選手の唾液中EBV DNAおよびSIgAの変動とコンディション状態との関連性について検討した。
【方法】1)唾液をサリベット(アシスト社)を用いて採取した。IsoCodeおよびFTA card (Promega社)を用いて唾液よりEBV DNA抽出を試みた。カードより切り出したディスクを鋳型として、EBV DNAを特異的に認識するプライマーを用いたPCRにより、DNA検出を確認した。2)5日間の合宿を行った大学トップレベルのハンドボール選手を対象とした。唾液を合宿前、合宿期間中、合宿7日後に採取した。唾液中EBV DNA発現量をReal-Time PCR、SIgA分泌速度をELISAによりそれぞれ測定した。血清中のEBVに対する抗体検査を実施し、選手の既感染の有無を調べた。体力テストは、リバウンドジャンプと握力の測定を行った。
【結果】1)EBV DNAの抽出をIsoCodeを用いて試みたが、DNAを検出はできなかった。次に、FTA cardを用いて試みたところ、DNAを検出することができた。2)体力テストおよびSIgA分泌速度は、合宿前と比べ、合宿期間中で有意に低下した。既感染者における唾液中EBV DNAは、ほとんどの選手で検出されなかった。また、検出できた選手において、EBV DNAと、SIgAおよび体力テストとの関連性は認められなかった。
【結論】唾液中EBV DNAは、FTA cardとPCRにより検出することができた。合宿期間中のハンドボール選手の唾液中EBV DNA発現量をモニタリングすることはできなかった。今後、唾液中EBV DNAおよびSIgAと上気道感染症との関連性について検討する。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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