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2005 年度 実績報告書

個体差が減量幅に与える影響を考慮したオーダーメイド減量プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16650161
研究機関筑波大学

研究代表者

田中 喜代次  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50163514)

研究分担者 吉田 俊秀  京都府立医科大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (60079770)
徳山 薫平  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (00207565)
曽根 博仁  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30312846)
キーワード肥満 / 減量 / データベース / 介入研究 / 遺伝子多型 / 体組成 / 本脂肪分布 / 閉経
研究概要

本研究は以下の2つの課題により構成される。
A.遺伝情報などのパラメータが減量の個体差に与える影響力を数値化する。
B.個体差を考慮したオーダーメイド減量プログラムの有効性を検討する。
今年度は課題Aを達成するために,肥満者95名に対する減量介入を実施するとともに,肥満関連遺伝子として111個の遺伝子に含まれる642個の一塩基多型を解析した。さらに,性別,年齢,閉経の前後,形態,体組成,体脂肪分布,体力レベル等を測定した。これまでに構築してきたデータベースに今年度の結果を組みこむことにより,男性51名,女性460名が減量介入試験に参加し,男性44名(86%),女性421名(92%)が3ヵ月間の減量指導と減量前後の測定を完遂したことになる。遺伝子抽出については,男性51名,女性333名のDNA抽出が終了し,そのうち164名分については63個の遺伝子に含まれる188個のSNP解析を終了し,さらに99名分については111個の遺伝子に含まれる642個のSNP解析を終了した。
これまでのデータ解析から,減量の個体差に影響を与える因子として,初期体重,運動療法併用の有無,持久性体力,暦年齢,閉経の前後が挙がっている。さらに,遺伝子解析の結果から,10個の遺伝子に含まれる一塩基多型が関連する可能性が示唆されている。
来年度は不足している男性の減量介入データを蓄積するために,男性100名を対象とした介入研究を実施する。さらに,進行が遅れている遺伝子解析を進め,500名規模のデータセットを用いて,課題Aを達成する。その結果から,課題Bの準備段階として,個体差を考慮したオーダーメイド減量プログラムの作成システムを構築する。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (10件)

  • [雑誌論文] Effects of aerobic exercise and obesity phenotype on abdominal fat reduction in response to weight loss2005

    • 著者名/発表者名
      Okura T, Tanaka K et al.
    • 雑誌名

      International Journal of Obesity 29・10

      ページ: 1259-1266

  • [雑誌論文] A single bout of exercise at higher intensity enhances glucose effectiveness in sedentary men2005

    • 著者名/発表者名
      Hayashi Y, Tanaka K et al.
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism 90・7

      ページ: 4035-4040

  • [雑誌論文] ADRB3遺伝子多型が減量抵抗性に及ぼす影響:The SMART Study.2005

    • 著者名/発表者名
      中田由夫, 田中喜代次ら
    • 雑誌名

      肥満研究 11・3

      ページ: 301-305

  • [雑誌論文] 肥満女性における体格・体組成が骨量に与える影響2005

    • 著者名/発表者名
      中田由夫, 田中喜代次ら
    • 雑誌名

      肥満研究 11・2

      ページ: 174-177

  • [雑誌論文] 体格・体組成が減量に伴う骨量変化に与える影響2005

    • 著者名/発表者名
      中田由夫, 田中喜代次ら
    • 雑誌名

      肥満研究 11・1

      ページ: 58-62

  • [雑誌論文] 睡眠呼吸障害に対する短期減量プログラムの有用性2005

    • 著者名/発表者名
      大河原一憲, 田中喜代次ら
    • 雑誌名

      体力科学 54・4

      ページ: 325-334

  • [雑誌論文] 強度を自己選択した運動中における骨格筋活動と強度認知との関係2005

    • 著者名/発表者名
      林容市, 田中喜代次ら
    • 雑誌名

      体育学研究 50・4

      ページ: 437-447

  • [雑誌論文] 短期間の運動が中高齢者の内臓脂肪面積および糖代謝能に及ぼす影響2005

    • 著者名/発表者名
      林容市, 田中喜代次ら
    • 雑誌名

      体力科学 54・4

      ページ: 305-314

  • [雑誌論文] MC-FANを用いた血液流動性(血液通過時間)測定の再現性2005

    • 著者名/発表者名
      片山靖富, 田中喜代次ら
    • 雑誌名

      日本バイオレオロジー学会誌 19・2

      ページ: 100-106

  • [雑誌論文] 多周波数BI法による肥満女性の体水分量の推定精度2005

    • 著者名/発表者名
      大河原一憲, 田中喜代次ら
    • 雑誌名

      肥満研究 11・3

      ページ: 290-295

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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