研究課題/領域番号 |
16650193
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
鈴木 恒雄 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (60019502)
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研究分担者 |
松本 豊司 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 助教授 (20173908)
佐藤 正英 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 助教授 (20306533)
山岸 芳夫 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 講師 (60290087)
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キーワード | e-Learning / イーラーニング / 物理学教材 / カスタマイズ |
研究概要 |
研究方針にそって、本年度は昨年度の実践を踏まえ、昨年度に作成した基礎物理学の電子教材をさらに改善した。主な点は、高等学校で物理学や数学3+cを履修してこない学生向けでも理解できるような、基礎数学部分を授業の実態に合わせて取り込み、内容は必要最小限に制限した「初級物理学シリーズ」の電子教材の開発である。とくに研究し工夫した点は、自習に使って学生が飽きずに達成感がえられるような改良である。数学に関しても高等学校数学3+cの部分からの補修学習を含む微積分とベクトル解析や線形代数の教材も作成した。 1.鈴木がテキストをほぼすべて書き下した。これらはTEXファイルで、節単位で小ファイルとして作成されている。 2.鈴木は物理に履修に必要な微積分とベクトル解析の開設と演習問題もファイルで作成した。 3.佐藤は、後期の現代物理のなかの物性物理学の部分を記述するとともに、全体の修正や構成、印刷など全般に協力をした。 4.松本は、学習管理システムであるwebclassの調整などを分担し、更に情報科学のIT教材作成を行った。 5.山岸は、webclassの改良など全体の技術的な支援を助けた。 6.教材に必要な図は、教務補佐員の森と学生アルバイトをつかって、イラストレーターで作成した。 7.実際の授業では、パワーポイントを使うので、パワーポイントファイルを鈴木が28回分作成した。 8.授業中簡単なシミュレーションを行うため、JAVAアプレットを10くらい作成した。これは佐藤が書いた。 9.これらの成果は、新潟大学で開催された2005年PCカンファレンスや日本物理学会の講演会、情報処理教育学会、日本リメディアル教育学会で発表された。さらに、私立大学情報教育協議会やメディア教育開発センター主催のセミナーやフォーラムで鈴木が招聘され数回講演を行った。さらに、5編の論文として発表された。 これらの教材を多くの先生方に利用してもらいつつ、さらに模擬実験の取り込みやフラッシュによる教材化などを行ってより内容が学生に親切な理解が進む教材へと改善していく予定である。
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