研究分担者 |
西山 覚 神戸大学, 環境管理センター, 助教授 (00156126)
洲崎 敏伸 神戸大学, 理学部, 助教授 (00187692)
芦田 均 神戸大学, 農学部, 教授 (90201889)
上田 裕清 神戸大学, 工学部, 教授 (40116190)
森山 正和 神戸大学, 工学部, 教授 (70047405)
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研究概要 |
1 他大学の廃液・排水管理の状況調査について 神戸大学では,部分的に実験排水と生活排水が分離されている.実験排水については,中和・曝気槽設備を介し下水道法基準範囲外のpHを示した場合には中和処理を行うシステムになっており,排水を貯留する槽内では曝気処理が常時稼動し一定時間の後,公共下水道へ排水している.日本国内において,実験排水と生活排水が分離されている大学は多くない.近年に移転された横浜国立大学や移転中の金沢大学では実験排水と生活排水が分離され,排水の排除基準が保てるよう管理されている状況を調査できた.また,廃液回収の実態についても併せて調査を行えた. 2 ドイツにおける廃液・排水管理について ドイツの大学における実験排水処理についてシュトゥツトガルト大学,カールスルーエ大学及びベルリン自由大学の3大学に調査へ行った.シュトゥツトガルト大学とカールスルーエ大学は併設で下水処理研究施設を所有しているので実験排水と生活排水の分離はされていなかった.ベルリン自由大学は神戸大学同様,実験排水と生活排水が分離され,実験排水の徹底管理が行われていた.どの大学も廃液の取扱いや回収は厳しく,大学全体というよりドイツ国全体で規定のタンクを使用し処理委託を行っているようだ. ドイツはごみのリサイクルに対しても細々と取り組みがなされていた.ドイツも日本も地方自治体によって排水管理やごみ収集の施策は異なるようだ.しかし,大学での環境・安全管理の面でドイツは日本より的確な管理が行われていた.
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