研究分担者 |
西山 覚 神戸大学, 環境管理センター, 助教授 (00156126)
洲崎 敏伸 神戸大学, 理学部, 助教授 (00187692)
芦田 均 神戸大学, 農学部, 教授 (90201889)
上田 裕清 神戸大学, 工学部, 教授 (40116190)
森山 正和 神戸大学, 工学部, 教授 (70047405)
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研究概要 |
1 本学の廃棄物(水銀系廃液)の最終処分処理場確認調査について 野村興産イトムカ鉱業所は,水銀を含む廃棄物の全国で唯一の処理工場である.ここでは,全国の大学から排出された水銀廃液のみならず,廃乾電池や廃蛍光灯など,水銀を含むあらゆる廃棄物のリサイクルが行われている. イトムカ鉱業所は,広大な敷地の中に,水銀のリサイクルプラントと廃棄物の最終処分場を併せ持っている.水銀を含む廃棄物(蛍光灯,乾電池,水銀含有汚泥,水銀含有土壌,廃試薬)は,600〜800度で加熱され発生する水銀蒸気を冷却・回収するという,「焙焼法」によって水銀のリサイクルを行っている.得られた水銀は,蛍光灯の材料などとして再利用するための製品として出荷され,残った残渣は同じ敷地内の最終処分地に埋め立て処分されている. 2 アメリカにおける廃液・排水管理について アメリカの大学における廃棄物および実験排水処理についてワシントン大学へ調査に行った.ワシントン大学は,アメリカでも地球環境問題に関心の強い西海岸側のワシントン州にある.薬品の取り扱い及び廃液について専門の部署が,スタッフ・学生全てを対象に教育プログラムを作成し,トレーニングを行うシステムになっていた.このトレーニングを受講していない場合は,薬品を用いる実験・研究を行うことができない.また,廃液処理を依頼することも不可であり徹底した実験の安全教育を行っていた.アメリカの排水規制値は日本より約10倍近く緩く,排水検査は重金属やpHより温度と排水量を主に調査していた. ごみのリサイクルは,多種に渡って学内で一環して行われ,学内のごみ箱が視覚的・機能的なデザインになっていた.
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