研究課題/領域番号 |
16650199
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 助教授 (40264189)
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研究分担者 |
橋本 健夫 長崎大学, 教育学部, 教授 (00112368)
北村 右一 長崎大学, 教育学部, 教授 (60128171)
原田 純治 長崎大学, 教育学部, 教授 (90156505)
平岡 賢治 長崎大学, 教育学部, 教授 (10315210)
林 朋美 長崎大学, 教育学部, 教務職員 (40346945)
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キーワード | 理科離れ / 理科嫌い / 文字離れ / 国語能力 / 自然科学的能力 / 授業中の「話し言葉」 / 授業中の「書き言葉」 / 児童のノート |
研究概要 |
1.研究の目的 本研究の目的は、「理科離れ」や「理科嫌い」の原因について、言語能力との関係から解明し、学校教育における改善のための糸口を発見することである。 2.本年度の研究の概要 昨年度に立てた計画では、地元の小学校、中学校の協力を募って、調査を行うこととしていたが、一般的な国語能力と自然科学的能力との相関を見るより、限定した教室における理科及び算数の授業中の言語活動と、自然科学的能力との関係を調査することのほうが端的であると判断した。 というのは、児童生徒の能力を評価するとき、教師の働きかけを考慮しないことは現実的でないからである。しかしながら、教師の働きかけを考慮に入れる場合、場合によっては指導力の評価につながりかねない。そのことによる問題を表面化させないためには、オープンな研究心を持った教師が行う授業を対象にすることになる。そして、そういう授業は、いわゆる優れた授業である場合が多い。 このような統制しがたい要素を抱えた授業を、まるごと対象にすることについて、ようやく、目処がたち、分析を開始しているところである。 本年度は、授業中における教師の「話し言葉」と、板書に残された「書き言葉」と、児童のノートに記されたものとを比較検討し始めた。 来年度は、加えて、子どもの日常の言語活動等をアンケート調査する予定であり、以上から、得られたデータから、国語能力と自然科学的能力の相関を導きたいと考えている。
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