| 研究概要 |
日本地震学会2003年秋季大会にて地震教育用Web教材であるQuake Trackers日本版の途中経過を報告した(根本・他,日本地震学会講演予稿集2003年度秋季大会P047).このweb教材はほぼ完成し,日本向け箇所の著作権問題を解決することで公開可能な段階まで平成16年度中に整えることができた.平成17年度中の公開に向け,Quake Trackers世話人とビクトリア大学にて議論を行い,問題点の抽出,改良に向けての取り組みを行った.
学校震度階を提案するための地震計の試作に向けては,様々な加速度センサーを取得し,運用試験に向けて実験中および実験準備中である.平成16年度末段階において実験中および実験に向けて準備している加速度センサーは,半導体型加速度センサーを中心として13種類であり,多くは単価が数千円以内である.学校震度階提案のための地震学的に必要なデータは,これまでのデータとあわせて2003年十勝沖地震の記録を解析中であり,2004年新潟県中越地震の記録も活用するため本地震のアンケート震度調査に向けた準備を行っている.
簡易地震計,試作地震計とwebとを実際の学校に設置しデータをQuake Trackers日本版上で公開する運用試験に向けては,大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎より協力依頼を頂け,簡易地震計設置に向けて準備を進めている.また,設置依頼はその他の学校にも行っており,これまで数校から設置の協力承諾をもらえている.
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