研究概要 |
LO研究会(ラーニングオブジェクトけんきゅうかい)を共同研究者と定期的に行い、アメリカで培われてきた顕著なID理論(Behaviorism, Cognitivism, Constructivism等)を日本の教育環境で応用できる可能性を調査した。特に、B.F.Skinnerに代表される「行動主義学習理論」、David Ausubelに代表される「コグニティビスト学習理論」、John Dewey, Jean Piaget, Seymour Papert, Robert Gagne, Lev Vygotsky, Albert Banduraなどに代表される「コンストラクティビスト学習理論」などを調査し、日本の教育環境に効果的な学習要因の調査研究を行った。 実際に留学生のための日本語学習教材を1コース分制作するために、インストラクショナル・デザインを11月から開始した。留学生が多数の国からの出身でそれぞれ母国語がことなるため、初期段階では教材中で学習指示を与える際に日本語や英語などの共通言語が使用できない。そのため、それに代わるコミュニケーション媒介を用いて教材内のナビゲーションを促したり、学習支持を与えなければならないことはわかった。実際に教師が教室にいて行うナチュラル・アプローチとは全く異なる教授法を構築しなければならないため、この部分のヒューマン・インターフェイスの研究が新たに加わり、教材コンテンツ開発・制作の作業に多少の遅れが出ている。 本年度の研究計画項目の成果を纏めると以下の様になる。 【本年度の研究計画成果】 項目1.ID理論の総合研究、完了。 項目2.学習パターンとオンライン環境の定義、ほぼ完了。 項目3.研究調査は完了。部分的開発は進行中。 項目4.コンテンツ開発・制作中。 項目5.サーバー機の環境設定は完了。 項目6.テンプレートジェネレーターシステムの開発環境、調整中。 以上。
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