• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

傾向スコアを用いた大規模公的試験の等化

研究課題

研究課題/領域番号 16650220
研究機関独立行政法人大学入試センター

研究代表者

荘島 宏二郎  独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助手 (50360706)

研究分担者 吉村 宰  長崎大学, アドミッションセンター, 助教授 (40314661)
キーワードセンター試験 / 項目反応理論 / 傾向スコア / 等化 / 標準化
研究概要

本研究では,割り当てが多値の状況で,かつ,共変量に欠測がある状況において傾向スコアによって重み付けた分布の等百分位法の手続きを述べた.傾向スコアを用いるにあたりWeak unconfbundednessを仮定した.また,共変量の欠測にはMARを仮定し,傾向スコアの不偏推定値を得るための完全情報多項ロジスティック回帰分析を用いた.等百分位法,傾向スコア,完全情報最尤法,多項ロジスティック回帰分析など,いずれの技法も従来からあるものであるが,得点調整(等化)という一連の手続きをパッケージとして提案し,また,分析例を示した.
等百分位法は,得点調整において最も基本的な手法であり,実際のNCTにおける得点調整で用いられている分位点差縮小法(reduced percentile method;前川,2003)は,等百分位法を改良したものである.本方法は,広い意味ではmatched sampleによる等化を達成したものであり,受験者集団の能力分布の違いを補正してテスト間の難易度についてのみ等化を行うものである.本方法は,「公民」教科の3科目「現代社会」「倫理」「政治経済」についても直ちに応用可能な手法である.ただし,「理科」については,NCTの実施要綱より,「物理・化学・地学・生物」のうち,「物理・地学」をともに受験することができない以外は複数選択可能である.したがって,本研究のように,1科目選択したら他科目を選択できない状況ではないため,傾向スコアの推定について本方法を工夫する必要があり,今後の課題である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 傾向スコアを用いた等百分位法2006

    • 著者名/発表者名
      荘島宏二郎, 吉村 宰, 大津起夫, 田栗正章
    • 雑誌名

      大学入試センター研究開発部リサーチノート RN-06-05

  • [雑誌論文] 傾向スコア荷重等百分位法2006

    • 著者名/発表者名
      荘島宏二郎, 吉村 宰, 大津起夫, 前川眞一, 田栗正章
    • 雑誌名

      日本教育工学会第22回大会発表予稿集

      ページ: 471-472

  • [雑誌論文] 大学入試センター試験の擬最尤因子構造と傾向スコア等化2006

    • 著者名/発表者名
      荘島宏二郎
    • 雑誌名

      科研費シンポジウム多変量解析の理論と応用における最近の話題

      ページ: 21-26

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi