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2004 年度 実績報告書

有糸分裂期の放射線応答

研究課題

研究課題/領域番号 16651022
研究機関京都大学

研究代表者

松本 智裕  京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (80212223)

研究分担者 土生 敏行  京都大学, 放射線生物研究センター, 助手 (70346071)
キーワードMad2 / DNA損傷 / スピンドルチェックポイント
研究概要

DNA損傷をうけた細胞では、チェックポイントの機能により細胞周期の進行が停止し、その間に損傷が修復される。チェックポイントは、損傷により生じた染色体DNA上の変異の複製や子孫への分配を未然に防止する重要な役割を担っている。細胞周期の間期におけるチェックポイントの分子メカニズムはかなり詳細に解明されてが、有糸分裂期のチェックポイントによる放射線応答の研究は、ほとんど着手されていなかった。
本研究の目的は、有糸分裂期の放射線応答の分子メカニズムを解明することにある。とりわけ、スピンドルチェックポイント中枢分子、Mad2タンパク質に注目し、DNA損傷に応答する下流因子を同定することを目的としている。
16年度は、Mad2蛋白質に蛍光蛋白質GFPを標識し、Hela細胞内で発現させた。さらにこの細胞が正常に生育することを確認した。また、一部の細胞ではMad2蛋白質が染色体動原体に蓄積することもしめした。これは先に発表されている結果と良く一致する。この実験系を活用することで、有糸分裂期における放射線応答について細胞生物学的、生化学的な解析ができるものと期待する。次年度は、細胞を同調培養し、有糸分裂期に放射線、あるいは薬剤処理によるDNA損傷を誘導する。これにより生化学的解析に充分な細胞抽出液を調整できる。これを用いて、Mad2蛋白質に結合する因子を同定することを目指す。また、個々の細胞における損傷部位を検討するためヒストンH2Xのリン酸化状態を調べたい。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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