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2004 年度 実績報告書

抗生物質乱用による環境への負荷軽減をめざす家畜の植物性抗菌成分利用健康飼育

研究課題

研究課題/領域番号 16651037
研究機関岐阜大学

研究代表者

大橋 英雄  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (80021723)

キーワード抗生物質乱用 / 健康飼育 / 植物の二次代謝成分 / 腸内細菌 / 善玉菌 / Intsia sp. / 抗菌活性成分 / 最小阻止濃度
研究概要

昨今の畜産現場での抗生物質の日常的な乱用を憂慮し、この弊害の軽減をはかるため、受動的な存在でありながら生物界に君臨している植物に注目し、その二次代謝成分の活用を考えた。
本研究では家畜の健康飼育を損なう腸内細菌のうちの悪玉菌に対して強い抗菌活性を示し、善玉菌に対しては活性がない、もしくは弱い活性を示すような成分を保有している植物を探すことから始め、熱帯産樹木のメルボウ(Intsia sp.、マメ科)が目的にかなうことを確かめた。
そして、今年度、年度当初に計画したように次の研究成果をえた。(1)メルボウの目的に適う成分として2,4-dihydroxybenzaldehyde(1)、2,4-dihydroxybenzoic acid(2)、naringenin(3)、guercetin(4)、oxyresveratrol(5)他を確認し、同定した。(2)上記の成分(1)〜(5)をメルボウからそれぞれ単離した。(3)成分(1)〜(5)それぞれの最小阻止濃度(MIC)値を求めた。(4)悪玉菌に対して活性の強かった(1)〜(3)も、別途、測定した抗生物質の一つchloramphenicolやβ-thujaplicinに比べるとやや劣っていた。(5)目的の活性成分を含む樹木としてニセアカシア(マメ科)を発見した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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