研究課題/領域番号 |
16651040
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
白木 渡 香川大学, 工学部, 教授 (30032288)
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研究分担者 |
香月 智 防衛大学, システム工学部, 教授
掛川 寿夫 香川大学, 工学部, 助教授 (50325320)
末永 慶寛 香川大学, 工学部, 助教授 (00284349)
井面 仁志 香川大学, 工学部, 助教授 (90294735)
森下 一男 香川大学, 工学部, 助教授 (80036061)
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キーワード | 環境改善 / 浮き藻場 / 環境負荷低減型構造物 / 藻場造成 |
研究概要 |
本年度は、屋島湾を対象として現時点で調査可能あるいは入手可能なデータを用いて、アマモの成長要因を自己組織化特徴マップ(SOM)により分析を行った。また、その分析結果の有効性を確認するために、室内および現場実験を行うとともに、既往の研究で好適とされているアマモの生育条件と比較・検討した。 分析に用いたデータは、アマモの有無、水深、照度下降割合、水温、pH、DO、COD、東西より、海水交流、流況最強時(東西)、地形(近岸)特徴、湾口部&河口部からの距離、養殖場からの距離、住宅地からの距離の14項目で、対象地点は屋島湾内の16箇所である。これらのデータをSOMおよびクラスタ分析法で分析した結果、以下の結果を得た。 (1)屋島湾は、アマモの生育地点が多く含まれているグループ、あまり含まれていないグループ、全く含まれていないグループの3グループに分類された。 (2)既往の研究で好適条件とされている照度、DO、COD、流速、水深、水温等がアマモの生育に影響が大きいことが確認できた。 (3)既往の研究では取り扱っていない湾周辺の地形や土地利用についての影響を分析したが、現時点では明確な影響度合いを示すことが出来なかった。 浮き藻場構造物を製作して3種類の砂(砂のみ、鋳物砂混合砂、スラグ混合砂)に種を植え付けて予備実験を行ったが、台風の影響で、現在実験は中断中である。また、同様な条件で室内実験した結果、スラグ混合砂が発芽時期、成長度合いとも良いことが分かった。 次年度は、アマモの生育条件分析については、調査地点、データを増やして分析を実施すること、また浮き藻場の実験については、構造形式を改良して実験を実施する予定である。合わせて室内実験も砂の配合を変更して実験を継続する予定である。
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