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2005 年度 実績報告書

クロスメディアデータベースを用いた住民型災害対応データベースの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16651086
研究機関京都大学

研究代表者

矢守 克也  京都大学, 防災研究所, 助教授 (80231679)

キーワード防災教育 / 災害対応 / データベース / ゲーミング / エスノグラフィー / 阪神・淡路大震災
研究概要

本研究では、ゲーミング技法を活用して、阪神・淡路大震災の被災者、自治体職員の災害対応体験・教訓を、今後予想される都市型大規模災害に対する社会的防災力の向上に資する<教訓データベース>として整理し、クロスメディア型のデータベースを関連づけた防災教育・学習ツールを開発した。
具体的には、第1に、阪神・淡路大震災の被災者、および、自治体職員による災害対応体験・教訓を記録した資料として、被災者による語り部グループにおけるオーラル資料、自治体職員を対象としたインタビュー調査で蓄積されたオーラル資料をとりあげ、エスノグラフィーの手法により災害対応エピソードを抽出した。
第2に、これらを、災害対応の種別、分野、時期、場所等をキーに整理体系化し、防災実践をステークホルダー間のジレンマ事態として定式化し、<教訓データベース>を構築した。
第3に、<教訓データベース>をもとにゲーミング形式の防災知識・技法の教育・学習ツール(「クロスロード」)を開発した。「クロスロード」は、自治体職員用(神戸編)、地域住民用(市民編)、災害時要援護者の対策用(要援護者編)など複数バージョンを開発し、目的・用途に応じて使い分けることが出来るよう配慮した。
最後に、こうした教育・学習ツールの利用者に、さらに発展的な知識を習得せしめるための支援ツールとしてクロスメディア型のデータベースを位置づけ、その利活用を図った。すなわち、データベース上の情報を、時間・空間・内容等により検索可能とし、ゲーミングを通したローカルな問題解決活動の成果を普遍的な知識へと接続するためのツールとして、クロスメディア型のデータベースを位置づけた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 防災教育のための新しい視点-実践共同体の再編- 特集「防災教育のフロンティア」2006

    • 著者名/発表者名
      矢守克也
    • 雑誌名

      自然災害科学 24・4

      ページ: 343-386

  • [雑誌論文] 防災教育の新しいアプローチ2005

    • 著者名/発表者名
      矢守克也
    • 雑誌名

      教育と医学 625

      ページ: 86-93

  • [雑誌論文] The way people recall and narrate their traumatic experiences of a disaster : An action research on a voluntary group of story-tellers.2005

    • 著者名/発表者名
      Katsuya Yamori
    • 雑誌名

      Progress in Asian Social Psychology 4

      ページ: 183-199

  • [雑誌論文] 防災問題における資料解析研究(32)2005

    • 著者名/発表者名
      河田恵昭, 田中哮義, 林 春男, 矢守克也, 川方裕則
    • 雑誌名

      京都大学防災研究所年報 48(A)

      ページ: 215-224

  • [図書] <生活防災>のすすめ-防災心理学研究ノート-2006

    • 著者名/発表者名
      矢守克也
    • 総ページ数
      81
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
  • [図書] ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション-「クロスロード」への招待-2006

    • 著者名/発表者名
      矢守克也, 吉川肇子, 網代 剛
    • 総ページ数
      175
    • 出版者
      ナカニシヤ出版

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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