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2004 年度 実績報告書

日常生活における自転車による長距離移動の多目的評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16651089
研究機関和歌山大学

研究代表者

山本 秀一  和歌山大学, システム工学部, 講師 (30243372)

研究分担者 河崎 昌之  和歌山大学, 地域共同研究センター, 助教授 (60304185)
キーワード自転車 / 日常生活 / 多目的評価 / パレート解
研究概要

本年度は分析・評価手法確立を目的として,1つのコースを,そのうちに3つのルートを設定してデータ収集,分析を行った.和歌山市内北部郊外から中心部への移動を想定した.具体的には,始点を和歌山バス貴志バス停付近,終点を和歌山城とし,紀ノ川にかかる紀ノ川大橋,北島橋,紀の国大橋の3つの代表的な橋を越えるルートを設定した.各ルートについて,サイクルコンピュータを用いて心拍数,車速,時間,距離を5秒間隔で自転車のギア比を固定して計測した.データ計測時には次のように走行した.a)可能ならば有酸素運動の上限である運動強度(約80%)を目標にケイデンス(クランクの回転数)を上げる.b)道幅が狭いなど道路状況によってそれが危険であると被験者によって判断された場合は,安全と思われる速度までケイデンスを下げて走行する.
計測データを下に各ルートを比較する適切な指標を考察した結果,以下の4つを提示することができた.まず,(1)所要時間,(2)ペース(1km走行に必要な平均時間),(3)速度ゼロのポイントを除外した運動強度の平均値を選択した.被験者が主観的に「道路状況が走りにくい」と感じた場合速度を落とさざるを得ず,それによってケイデンスが下がり運動強度も低下する.走りやすい場合は安全に速度を上げることができ運動強度は上昇する.したがって,(3)の運動強度の平均値は各ルートの走りやすさを表していると考えることができる.4番目の指標を作成するために,基準となる運動強度-速度の関係式を平坦路ほぼ無風の状態で運動強度50〜60%,60〜70%,70〜80%の状態をそれぞれ維持したときのデータによって得た.この式を用いて各ルートの運動強度-速度の実測データの基準式からの乖離の度合を計算しその平均値を求める.これが4番目の指標であり,当該ルートの走行効率を表すと考えることができる.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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