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2004 年度 実績報告書

四国山地に遺存する焼畑作物のジーン・データバンクの構築と遺伝子地理学の展開

研究課題

研究課題/領域番号 16651115
研究機関愛媛大学

研究代表者

原田 光  愛媛大学, 農学部, 教授 (40150396)

研究分担者 水谷 房雄  愛媛大学, 農学部, 教授 (20026595)
岩本 純一  愛媛大学, 農学部, 助手 (90243807)
キーワードトウモロコシ / ダイズ / 在来品種 / 生育試験 / AFLP / RAPD / マイクロサテライ / 四国山地
研究概要

1.ダイズの在来品種の収集と遺伝的特性の調査
愛媛県、高知県を中心として約100系統のダイズを収集し、種皮色によって整理し、ジーンバンクとして保存した。これらについて遺伝的変異の解析と生育試験を行った。黄色25系統、黒17系統,緑10系統についてRAPDを行った。近隣接合法による系統樹から、これらは5つのグループにまとまり、黒及び緑系統はそれぞれ単一グループを形成したが、黄色系統は3つのグループに分かれた。黄色系統は味噌、豆腐の製造など用途の範囲が広いが、多様な起源を持つことが示唆された。黒及び緑色の種子は単一起源のものと考えられた。遺伝的な近縁関係は同一に近い関係にあるものを除いて地理的な近縁関係との相関が見られなかった。このことは品種の分化はダイズ栽培化の起源となった場所である中国や朝鮮半島で起こり、それらの原品種が様々なルートを経て四国山地にもたらされ、栽培されてきたと考えられる。生育試験では、草丈、節数、収穫量について計測し、統計的な解析を行った。
2.トウモロコシの在来品種の収集と遺伝的特性の調査
愛媛、徳島、高知の山村農家から約200系統のトウモロコシを採集し、フリントコーンと糯種に分け、ジーンバンクとして保存した。これらについて、マイクロサテライト、AFLPを用いた遺伝子解析を行った。AFLPによる遺伝的変異の解析からは遺伝的近縁関係と地理的な分布に強い相関が見られ、品種の分化が局所的に起こっていることが示唆された。他方、40系統を圃場に植え生育試験を行った。雄花の開花については播種後64日から95日までの開きがあり、雌花については64日から97日までの開きがあった。雄花が咲いて雌花が咲くまでの日数では0日から17日の幅があった。そのほか、成長速度、光合成量、草丈、節数、収穫量、および種子のタンパク、糖、デンプン量について計測と統計解析を行った。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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