研究課題
本研究は二段階において行われた。1.机上研究-日本のバックパッカーに関する既存のデータを取りまとめ、人気の旅行スポットまたは旅行ルートを特定化した見取り図が書かれた。ニュージーランド・オーストラリア・タイ・ヨーロッパ市場における国際バックパッカーの行き先についての比較検討がこの間行われた。2.日本におけるバックパッカーの人気スポットにおいて念入りな外野研究が行われた。人気スポットとは沖縄(那覇・那古・嘉手納)、京都、別府のことである。電車の駅、バス停で行き当たりばったりに出会ったバックパッカーにアンケート調査を行った。こうすることによって2005年の科研費申請に向けて具体例や理論的枠組みを示すことができると考えるからである。外野研究は旅行の理由、旅行における実際の経験談、地元文化・環境との触れ合い、個人関する情報、そして旅行費用を検討した。これらの念入りな調査結果(250名)は今年度の最後に書かれる。質問内容の充実・実験方法の改善は見直し可能であり、対象とすべき旅行スポットの正しい見極めも必要であろう。次に続くプロジェクトもバックパッカーに関するデータ収集を行い、Atlas(旅行レジャー教育協会)による国際観光研究の先駆けとなることであろう。2004年にスペインのバルセロナで開かれた学会においてバックパッカーの大きな特徴について研究論文を発表したが、これは大変好評であった。2005年の9月にもバンコクで世界のバックパッカー研究者の集まる学会で発表を行なうつもりである。2004年の論文は机上研究段階で行った沖縄の幾つかのスポットへ来るバックパッカーの特徴を詳細化したものである。これと同時に、ニュージーランド・オーストラリア・タイ・アメリカ・カナダなどの国際バックパッカーの重要な行き先が日本人バックパッカーなどをインタビューするのに適当なスポットとして研究された。これらは日本におけるバックパッカーや若者の旅行における動向の更なる研究の礎となることであろう。
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Tourism and Land Development : A Special Issue of Current Issues in Tourism, Guest Editor, David Harrison Forthcoming
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