研究課題/領域番号 |
16652005
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小野 基 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (00272120)
|
研究分担者 |
佐久間 秀範 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (90225839)
吉水 千鶴子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (10361297)
稲見 正浩 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70201936)
宇野 智行 筑紫女学園大学, 文学部, 講師 (40331011)
永崎 研宣 山口県立大学, 国際文化学部, 講師 (30343429)
|
キーワード | ネットワーク型データベース / Prajnakaragupta / Pramanavarttikalamkara / インド仏教 |
研究概要 |
ネットワーク上に研究分野の核となるテクストのデータベースを中心にして様々な関連情報を集積するシステムを構築して、そのテクストに関連した研究を営む全ての人にとって利用可能なものしてそれを公開する「ネットワーク型のテクスト・データベース」の構築を試み、今後の文献学一般におけるコンピュータ利用の一つの可能性を模索しようというのが本研究の目的であった。具体的には、インド仏教哲学文献の一つPrajnakaraguptaのPramavarttikalamkaraを取り上げた。今年度はまず、ネットワーク型データベースの包含すべきテクスト群、関連文献群の妥当な範囲を設定し、また同データベースにもたせるべき機能を、有用性、準備状況、実現性(時間的および技術的観点からの)に鑑みて総合的に検討した。小野と永崎を中心に、他の研究分担者とも連絡を取りながら、データベース構築作業を行う場としての暫定的データベースをWebサイト上に設定し、同時にさまざまな作業のマクロ化を行い、また他の研究分担者・研究協力者への作業のティーチングを行う準備を遂行した。この間、他の研究分担者・研究協力者は、暫定的データベースの適正化、校正作業に携わった。小野、稲見は、それぞれPramanavarttikalamkaraの第3章、第2章を中心に、テクスト校訂、翻訳と、註釈の解読研究に携わった。佐久間はPrajnakaraguptaにおける唯識思想的要素を抽出の作業に着手した。吉水はチベット撰述文献の中からPrajnakaraguptaの思想を主題的に取り上げている文献を収集にあたった。宇野は8-12世紀頃のジャイナ文献におけるPramanavarttikalamkaraの引用を収集する作業を包括的に行った。
|