8月22日にヘルシンキで開催された国際経済史学会の第43課題{アジア間貿易}(英国ウェールズ大学J.でレイサム教授と日本国際研究センターの川勝平太教授のセクション)で、「19世紀のスコットランド海運業とアジア」で報告(英国Routlege社からIntra-Asia Trade and the World Marketの題で06年12月出版された)、国際大会のあとスコットランドを訪問しグラスゴウ大学を中心に資料収集の他、8月25日にグラスゴウのグリーノック博物館で「いかにして日本人はスコットランドから海事工学を学んだか」と同29日にスコットランド北部のルイス島のUHI大学で「日本とスコットランド交流史」を発表した。 11月24日にフィリピンでのアジア第17回アジア歴史家会議(IAHA)に参加し、「スコットランドから日本へ西欧技術の伝達、ヘンーダイアの貢献」を発表し、日本の科学技術導入に積極的役割を果たしたお雇い外国人H.ダイアーの工部大学校都検(校長)としての人生を通じて、日本とスコットランド交流史、また世界における日本の科学技術発展の独自性の解明を論証した。 2月22日に京都の国際日本研究センターの「海洋アジア研究班」(川勝平太教授)主催のセミナーで「19世紀スコットランド人ディアスポラと中国・日本(上海・香港、長崎・神戸・横浜・函館)を報告した。これは英国スコットランドから出発した鉄道、機械、造船技術者がインド、中国を経て幕末・日本へアプローチした歴史ダイナミズムのとそれにして日本人がどのように対応したかを究明した。函館、長崎、神戸、横浜の地方資料と英国資料・当時の新聞・雑誌をもとに、西洋文化を教えたスコットランド人教師・技師と、それを迅速に習得した日本人の関係性の特異性を、中国・朝鮮等との受容の差を比較した。
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