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2004 年度 実績報告書

ネットワーク外部性を有する新製品の採用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16653032
研究機関関西大学

研究代表者

川上 智子  関西大学, 商学部, 助教授 (10330169)

キーワードネットワーク外部性 / 新製品の採用 / DVDプレイヤー / 消費者行動
研究概要

本年度は,主として,ネットワーク外部性を有する製品の採用に関する日米の先行研究のレビュー,それに基づく概念モデルの構築およびその操作化,欧米の先行研究で用いられた測定尺度の翻訳と質問票の作成,日本における消費者対象の質問票調査の実査・集計・分析,英語論文の執筆および国際カンファレンスへの投稿を行なった。ネットワーク外部性を有する新製品の具体例としては,DVDプレイヤー/レコーダーを取り上げて調査を行なっている。
消費者調査は約250名の学生を対象とし,普及が加速するであろうと予測されたアテネ・オリンピックの時期をはさんで6月と12月に計2回実施した。いずれの分析結果にも一貫性があり,構築した概念モデルの妥当性を裏付けるものであった。
さらにこの結果を,先行研究におけるアメリカの消費者を対象とした分析結果と比較し,日米の消費者行動の違いも検討した。調査では概念モデルの検証のほか,自由回答方式で購買理由を尋ねてコンテンツ・アナリシス(内容分析)を行ない,DVDプレイヤー/レコーダーの採用を促す要因も考察した。
以上の消費者調査の結果から得られた見識と企業の製品開発戦略とを比較して,より深い理解を得る目的で,DVDプレイヤー/レコーダーを発売している複数の主力メーカーへのヒアリング調査も行なった。そのヒアリングので本研究の分析結果の一部について,現場の開発・企画担当者と議論したところ,本研究の発見事項が,企業現場の感覚からも遠くないものであることが確認された。
以上の成果は,海外研究協力者とともに英語論文にまとめ,2005年1月に国際カンファレンスに投稿している。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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