申請書の計画通りに、専門家からの助言指導(研修)を受け、プレイバック・シアターにおけるスキルアップと理解を深めることに成功した。具体的には、テラーからのストーリーの聞き方、グループの自発性を尊重するためのウォーミングアップ、アクティングの諸手法、あるいはリチュアルの重要性、カンパニーの発起から運営に至るまでの具体的なプロセスなど、プレイバック・シアターを実践していく際に必要となる知識や技術について学ぶことができた。その他にも、現在の日本における活動状況に関しても、今後、調査をする場合の人脈を構築できた。 また第一者である羽地朝和氏が、教育現場において試行的実践を行う機会に同行し、子どもと親が同席する場において、いかにプレイバック・シアターを進めていくのかに関する可能性と課題について検討できた。 以上の成果をもとに、申請者は既に学生を対象に対して自らプレイバック・シアターの研修を3回試み、プレイバック・シアターカンパニー(劇団)の土台づくりを始めた。 来年度以降、その指導研修をさらに進めた上で、研究課題である福祉施設におけるパフォーマンスのプログラムについて研究を前進させていく予定である。
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