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2006 年度 実績報告書

死生臨床へのソーシャルワーク-スピリチュアリティとナラティヴ論の導入-

研究課題

研究課題/領域番号 16653046
研究機関同志社大学

研究代表者

木原 活信  同志社大学, 社会学部, 助教授 (20275382)

キーワード死生臨床 / ナラティヴ / スピリチュアリティ / ソーシャルワーク / 真実告知 / 児童虐待
研究概要

今年度は、昨年度のナラティヴ論に関する文献収集、概念整理の基礎研究を受けて、特に死生臨床に関する文献収集を続行しつつ、昨年度から課題の一つとなってきた、死生臨床におけるスピリチュアリティ論とナラティヴ論の両者の関連について重点的に国内外の文献を蒐集し、その概念を、自分なりに整理し考究していった。
この成果は、下記の関西学院大学のCOEの論集に掲載された。文献収集のみならず、フィールド調査も実施し、関連施設でインタヴューを実施した。これらのなかからの一つの研究の方向性として、抽象度の高いスピリチュアリティとナラティヴの関係性についての議論の必要性が明確になった。両者は基本的にそれぞれ独自の研究領域であるとされてきたが、この両者が臨床上において、あるいは実践的課題のなかで統合され、それが死生臨床理論上におけるケア実践のなかで一体として位置づけられ、概念化されるのかが極めて重要であることを確認した。
今回は、これまで死生臨床というフレームで中心的課題として捉えてきた「死」と表裏一体である「生」の概念である、子供の領域に目を向け、子供の死生臨床とソーシャルワークの理論的枠組みをスピリチュアリティとナラティヴ論の密接な関連から例証的に検討した。特に被虐待児童の自らの生のありかた、あるいはアイデンティティをめぐる、自らの出生の真実告知との関連において、スピリチュアルケアとナラティヴ論を同時並行的に追求したことが特徴である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ソーシャルワーク実践とナラティプ・アプローチ -支援の過程で体現する方法-2006

    • 著者名/発表者名
      木原活信, 丹野真紀子, 松岡 敦子
    • 雑誌名

      ソーシャルワーク研究 32-1(125)

      ページ: 26-41

  • [雑誌論文] 被虐待児童への真実告知をめぐるスピリチュアルケアとナラティヴ論-『子供である』ことと『子供になる』ことをめぐって2006

    • 著者名/発表者名
      木原活信
    • 雑誌名

      先端社会研究 4号

      ページ: 24-48

  • [図書] 『被虐待児童への支援論を学ぶ人のために』「「心理化」する「児童虐待の誕生」の系譜- 児童ソーシャルワークの思想史 -」(加茂陽編集)2006

    • 著者名/発表者名
      木原活信
    • 総ページ数
      75-98
    • 出版者
      世界思想社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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